WEBで集客したいと思っても、何から手を付けたらいいかわからないという初心者の方も多いと思います。
WEB集客には多くの方法があり、それぞれの方法が効果を発揮するシチュエーションというのも、時と場合によって異なるからです。
だからこそ、どのような集客方法があるかを知っておくことが大事。それらの方法の中から最適なものを最適なタイミングで行う、というのが重要なのです。
ここでは、WEB集客にはどのような方法があるのか、どのようなフェーズでどの方法を使うべきかという大枠を、ざっくりと理解できるよう解説します。
WEB集客って何なの?という方や、色んな方法を試してるけどあまり成果が出ない、という初心者の方におすすめの内容です。
私は10年以上WEB業界で働き、多くのお客様にWEB集客を提案してきました。そんな私が普段行っているWEBマーケティング戦略の考え方をここでは紹介します。
WEB集客とは?
初心者の方にWEB集客の方法を解説する前に、まずWEB集客とはなにかということを定義しておきます。
WEB集客の意味
WEB集客とは、インターネット上のWEB媒体を利用した集客のことです。
このWEB媒体には、WEBサイト、Google検索やYahoo検索などの検索サービス、FacebookなどのSNS、YouTubeなどの動画SNSサイト、リスティング広告やディスプレイネットワークやネイティブアドなど、WEBにつながっているサービスがあります。
このような、ネット上のWEBサービスを利用して自社へ集客することを、「WEB集客」といいます。
これは「ネット集客」とも言われます。
WEB集客の目的
WEB集客の目的とはなんでしょうか?
インターネットやスマートフォンの普及によって、多くの人がネットを利用するようになりました。それに伴い、商品やサービスをWEBから購入するユーザーが増えました。
このようなユーザーをWEBから集客して、企業の売上・問い合わせ・資料請求・見積もり依頼・引き合いを増やすということが目的になります。
これらの目的のなかから、自社がWEB集客を行う目的をはじめに明確にする必要があります。
目的達成を定量化する
目的を定めるには、WEB集客の目的達成がどのような状態か、を定量化する必要があります。
例えば、「月に30件の問い合わせを得る」などのように具体的な状態を考えます。このゴールを設定しなくては、施策の達成度合いがわかりません。
そして、その目的達成のためのKPIも設定するのがよいと思います。私は通常アクセス数など根拠のある数値を元に、1か月ごとと3か月ごとのKPIを設定しています。
広告を利用する場合には、CPA(Cost Per Acquisition)やROAS(Return On Advertising Spend)なども設定しておくとよいでしょう。ROASは、「広告からの売り上げ÷広告費×100」で求めることができます。
WEB集客のメリットは?
では、WEB集客のメリットとは何でしょうか?なぜ多くの企業で重要視されているのでしょうか?
距離や時間に縛られない
WEB集客ではネット上に情報を公開するので、インターネットにアクセスできる人であれば、どこに住んでいても情報を見ることができます。
日本だけでなく海外の人にもアプローチすることができるのです。
また、WEBサイトは24時間営業してくれるので、スタッフが働けない営業時間外でも営業してもらえます。
WEB集客は、距離や時間に縛られないというメリットがあるのです。
効果測定ができる
WEB集客では、「効果測定ができる」というのも大きなメリットでしょう。
WEBサイトではデータが取ることができ、どのようなユーザーが何のキーワードで訪問し、どれくらいを閲覧したか、どのようにページを移動したかというユーザーの行動が測定できます。
それによって、WEB集客にかけた費用に対して、どれくらい効果があったのかを知れるので、広告を続けるかという判断ができます。
その効果を測定することで、悪いところを修正して改善し、成果につなげることができます。
WEB広告以外の媒体、たとえばチラシやテレビCM、雑誌広告などは、広告効果の測定がほぼできません。その点、WEBでは効果測定ができるので、どれくらい費用対効果があったか、どこが悪かったのか、を知ることができるのです。
コスパがよい
WEB集客のなかでもSNSやメールなどは、無料のサービスを使って集客ができます。
SNSではフォロワーがいる場合、メールではリストがある場合に有効です。とりあえず試してみたいという初心者の方にもおすすめの方法です。
また、WEBサイトや自社メディアは一度制作すれば、継続的に集客を生み出します。広告以外であれば、かかる費用としては人件費のみというものも多いです。
それだけの費用であるのに、大きな成果を出す場合も少なくありません。
WEB以外の広告や集客方法では、宣伝をするたびに大きな費用がかかるのに、あまり集客ができないということもよくあります。
WEB集客のほうが、低リスクで大きなリターンを得ることができるのです。
資産を作れる
WEB集客に利用するWEBサイトやSNSアカウントなどは、企業の資産とすることができます。
WEBサイトはコンテンツを増やしていくことで、閲覧ユーザー数を増やしていくことができます。SNSアカウントも、運用を続けてフォロワーを増やしていくことで、そのアカウントの知名度や影響力を強くすることができます。
運用して育てたサイトやアカウントは、そのサイトやSNSアカウントを削除しない限り、コンテンツは蓄積していくので、手間をかければかける程、将来的にも資産価値が積みあがっていくのです。
もしメディアを成長させられたとしたら、そのサイトは売却することも可能です。
即時性に優れている
WEB集客は、情報を公開すればWEB上に即座に反映されるので、情報をリアルタイムに発信することができます。
内容に誤りがあったとしても、すぐに修正をすることができ、ミスをしたとしても即座に修正できるのです。
他の集客方法である紙媒体やテレビCMなどは、一度作成したら修正するのに時間も手間もかかってしまいますし、ユーザーに見てもらうまでに時間がかかります。
その点、WEB集客は間違いがあった場合にも、即座に修正できるのでリスクが低いですし、ユーザーに情報をイチ早く見てもらえます。
このような「即時性」がメリットともいえます。
WEB集客のデメリットは?
WEB集客のメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。
初心者の方はこのデメリットを知らずに、メリットだけを考えてスタートしてしまうことがあるので注意が必要です。
競合が多い
WEB集客はインターネットさえあれば誰でもできますし、そのコストパフォーマンスの大きさから、多くの競合他社が行っています。
だからこそ、その競合に勝つには正しい方法で行う必要があります。
手間とコストがかかるものも
WEBサイトやメディアを使って集客をするような場合には、サイト制作やコンテンツの作成が必要になります。このような作業には、手間とコストがかかります。
きちんと集客するためには、SEO対策が行われたサイトでなくてはなりませんし、検索結果で上位表示できるようなコンテンツを作らなくてはなりません。
広告を出稿するのにも、広告を作成しなくてはなりませんし、分析・改善などの運用に手間とコストがかかります。
これらも、初心者が忘れがちなWEB集客のデメリットです。
効果が出るまでに時間がかかることも
WEB集客では、WEBサイトを作ったり、コンテンツを作るという蓄積が必要になってきます。
ある程度コンテンツ量がないとGoogleの評価を得られないですし、集客効果が弱いです。
ただし、リスティング広告やSNS広告、ネイティブアドなど、即時性の高いものであれば、あまり時間はかからないで集客をすることができます。
WEB集客の種類
ここまで、WEB集客のメリットとデメリットを解説しましたが、デメリットと比べるとメリットが多いと思いませんか?
WEB集客には、ここで紹介した以外にもメリットがたくさんあるのでおすすめです。
初心者の方は、全体の集客施策のなかでどの方法を選べばよいか判断できるので、特に全体像を知っておいたほうがよいです。
WEB集客の方法を大きく分類すると、以下のようになります。
- 自然検索からの集客
- 広告からの集客
- SNSからの集客
- 他媒体からの集客
- 直接流入からの集客
自然検索からの集客
検索結果画面には、自然検索と広告が表示されます。自然検索とは、GoogleやYahooなどの検索サービスに表示される検索結果のなかで広告を除いた部分のことです。
自然検索では、ユーザーが検索するキーワードに合わせて、Googleが選定したWEBサイトが検索結果で一覧表示されます。
この一覧のなかで上位に表示することによって、検索ユーザーの流入を獲得するのが、自然検索からの集客です。
ユーザーは悩みや目的によって検索をしますので、検索結果で流入を獲得できれば集客につながりやすいといえます。
SEO
自然検索からの集客は、検索結果で上位に表示しなくては増やすことができませんので、SEO(検索エンジン最適化)が必要になります。
SEOについては、以下のカテゴリにて解説をしています。
簡単に説明すると、SEOには以下の手法があります。
- 外部対策
- 内部対策
- コンテンツ対策
外部対策
外部対策とは、関連するサイトから流入のあるリンクを得ることです。
GoogleはWEBサイトの人気を、検索結果の順位に反映しています。多くの被リンクをもらっていて、外部からユーザーが流入している場合には、そのサイトは人気があると考えられます。それによって評価が上がり、検索順位も上げることができるのです。
外部のサイトからリンクが張られたり、記事がブログやSNSでシェアされたり、参考記事として紹介されることでリンクは得られます。
SNSでは、はてなブックマークに被リンク効果がありますし、SNSのAPIから被リンクが得られることもあります。NewsPicksなどのようなメディアサイトに寄稿するというのも、リンクを獲得する方法です。
しかし、意図的なやらせのリンクは、Googleに発見されると評価が何も与えられなかったり、最悪ペナルティを受けるのでやめておきましょう。
内部対策
内部対策とは、WEBサイトを構成するHTMLを最適化することで検索エンジンに認識されやすくしたり、Googleが推奨する仕様にすることでサイトの評価を上げる方法です。
見出しタグやページタイトル、説明文をあらわすmetaタグを最適化したり、サイトの構造をSEOに最適化した形に修正することで検索結果での上位表示化を目指します。
コンテンツ対策
Googleはページの内容、つまりコンテンツを評価の対象にしています。ユーザーの検索意図に回答するコンテンツのページを上位に表示するのです。
このように、ユーザーの検索意図に回答し、SEOに最適化されたコンテンツを検索結果で表示して集客することを、「コンテンツ対策」といいます。
コンテンツは、検索結果で上位に表示しないと集客することはできません。だからこそ、コンテンツの内容はとても重要になります。
専門性や信頼性、独自性を高めたり、検索ニーズへの関連性を高めるといったことが必要です。
SEOライティングの方法は、以下で解説しているので参考にしてください。
トイレットペーパーや野菜などはわざわざネットで検索して買わないことと同じで、SEOに向いているのは検討期間が長く商圏が広いもので、検討期間が短く商圏が狭いものはあまり向きません。
検討期間が長くて商圏が広いものは、WEBで積極的に集客しましょう。
MEO
MEOとは?
地域でのサービスに関する自然検索では、検索結果にマップが表示されるものもあります。
これは「ローカル検索」と呼ばれ、「地名+サービス名」などの検索で表示されます。たとえば、「名古屋 整体院」などで調べてみるとマップが表示されると思います。
このようなローカル検索も自然検索で表示されるものです。マップ部分には3位までのお店が表示されており、この3位以内に表示するための施策を「MEO(マップエンジン最適化)」といいます。
MEOのメリットとは?
MEOを行うことで、検索結果のなかで上部の目立つ位置に表示することができ、自然検索の流入を増やせます。飲食店や美容室、整体院など、店舗が必要な業種におすすめの方法です。
ネットの知識がない初心者でも簡単に行いやすいのでぜひやってみてください。MEO対策の方法は以下で解説しています。
広告からの集客
WEB集客においては、自然検索だけでなく広告を出して集客する方法もあります。広告には様々なものがあり、検索ワードに対応して表示されるものや、SNSのなかで表示されるもの、一度サイトを訪れた人を追跡して表示するものなど、があります。
広告は以下のようなものに分けられます。
- リスティング広告
- ディスプレイネットワーク広告
- SNS広告
- 記事広告・メディア広告
リスティング広告
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索連動型広告のことです。Google広告やYahoo!プロモーション広告などのように、検索サービスが提供している有料の広告です。検索結果に広告を表示し、ユーザーのクリックに応じて課金されます。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を出稿できるので、ニーズが高まっている顕在ユーザーを集客できる集客効果が高い広告です。
リスティング広告は、費用さえ支払えばすぐに広告を出すことができますので、即効性の高い集客方法といえます。
リスティング広告の集客のポイント
リスティング広告での集客において重要なのは、キーワードの選定と広告のライティング、分析・運用が重要です。
広告予算や設定したCPAにもよりますが、基本的に最もCVに近いユーザーから広告を出していくのがよいです。
またリスティング広告では、検索結果に表示されるローカル検索部分やGoogleやYahooが提携しているサイトのコンテンツにも広告を表示できますし、Yahoo広告では提携しているbing、exicite、nifty、so-netなどの検索サービスにも広告を出すことができます。
ディスプレイネットワーク広告
ディスプレイネットワーク広告とは?
ディスプレイネットワーク広告とは、WEBサイトやアプリ上に表示される画像や動画、テキストの広告のことです。リスティング広告は検索結果に表示されますが、ディスプレイ広告はサイト内に表示されます。
ディスプレイネットワーク広告は、GoogleとYahooが構築しているGDN(Googleディスプレイネットワーク)、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)というネットワークに登録されたサイトに表示されます。
ディスプレイネットワーク広告の特徴とは?
この広告ではキーワードやジャンル、ユーザーの属性などでセグメントをして配信先を絞ることができます。ディスプレイネットワーク広告は、サービスや商品のことを知らなかったり、目的が定まっていない潜在ユーザーに認知させるのに向いています。
この広告のなかには、リマーケティング広告も含まれます。リマーケティング広告とは、一度サイトやアプリ、動画を訪れたユーザーがGDNやYDNネットワークの別のサイトやアプリを訪れたときに、広告を表示するというものです。すでに一度サイトを訪れた関心のあるユーザーですので、CVRが高い広告です。
SNS広告
SNSにも広告を表示することができます。FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどは広告サービスを行っており、その膨大なユーザーに対して広告を表示することができるのです。
SNS広告はターゲティングの精度が優れており、自分のサービスにあったユーザーに対して広告を出すことができます。インフィード広告など、一見広告に見えない広告などもあります。
ただしSNSというのは、人と人のつながりを支援するサービスのことで、基本的に個人がプライベートで楽しむツールです。ですので、企業が広告をするのには向いていない可能性もあります。
ですが、Facebook広告などは自社の顧客のリストがあれば、そのターゲットに近い「類似オーディエンス」に広告を出してくれる機能があります。SNS広告はBtoB企業よりも、BtoCのサービスを持つ企業であれば成果が出しやすいです。管理画面があるので、初心者にも広告を出稿しやすいのが特徴です。
記事広告・メディア広告
記事広告とは、自社のサービスを編集者に紹介してもらえる広告のことです。プロの編集者が書いた記事を、PVの多いメディアに掲載してもらえるのです。影響力のあるメディアであれば、すでに読者がたくさんいますので大きな集客効果が期待できます。
記事広告の場合には、記事の作成の費用も必要になるので高額な費用が必要になることが多いです。
また、メディア広告はターゲットが見るサイトにバナーなどの広告を掲載する広告です。ターゲットが検索するキーワードで上位表示しているサイトなどに広告を掲載します。広告を受け付けているメディアがあるので、相談してみましょう。
これらの広告手法では、メディアのユーザー数や読者層などを考慮し、費用対効果を考えて出稿しましょう。
SNS集客
SNS集客とは?
FacebookやTwitter、Instagram、YouTube、はてなブックマークなどのソーシャルメディアで、SNSを使わずに集客する方法がSNS集客です。
ソーシャルメディアを使うことで、検索ユーザーとは異なる層を集客することができます。
SNSで集客するためには、まずSNSのアカウントを作成する必要があります。SNSアカウントを作成して、フォロワーを集めることでそのフォロワーに情報を発信でき、流入を獲得することができます。
SNS集客の方法
フォロワーを集めるためには、投稿の数を増やしたり、関連するアカウントをフォローするのがよいでしょう。
カテゴリの近いアカウントからフォロワーを増やしていくことで、フォロワーがフォロワーを生むようになります。このように専門性を高めることで、サービスに関心の高いユーザーの流入を得られるようになります。SNSには、YouTubeやニコニコ動画などの動画SNSというのもあります。
動画の閲覧ユーザーを集めることで、フォロワーを増やし流入を獲得することもできます。
ただし、SNSでの集客にはフォロワーを集めなくてはならないので時間がかかりますし、イチから始めるような初心者では簡単にはできないと思っておきましょう。SNS上のインフルエンサーに紹介してもらうというのも、ひとつの方法として考えられます。
他サイトからの集客
他サイトからの集客とは、外部サイトで自分のサイトが紹介されたり、参照されたりすることで流入を獲得していく方法です。
- プレスリリース
- メルマガ
- 寄稿
プレスリリース
企業が新サービスやキャンペーン開始時に告知をするのがプレスリリースです。
プレスリリース配信サイトに掲載することで集客を行います。多くのメディア担当者がチェックしているサイトので、さらにメディアで紹介される可能性もあります。メディア紹介から集客を狙う場合には利用するのがよいです。
費用としては、代表的なPRTimesで1回プレスリリースを掲載するので3万円となります。
メルマガ
メルマガとは、サイト訪問者からメールアドレスを登録してもらい、そのリストに対して定期的にメールマガジンを配信する方法です。
手動でメルマガの内容を作成する方法と、自動配信の方法があります。自動配信では、送る内容を登録しておき、自動でステップメールが配信される仕組みです。
メールマガジンによって見込み客に段階的にアプローチができ、集客につなげることができますが、メールリストを作成する必要があります。
寄稿
寄稿とは、他メディアに自分のサイトの記事を掲載することです。NewsPicksやBLOGOSなど、寄稿できるサイトはたくさんあります。
このようなメディアに掲載されることで、その読者を集客することができるのです。
NewsPicksは自分のフォロワーにしか記事が掲載されませんので、アカウントを育てる必要があります。BLOGOSも編集部が審査や転載を行うので集客に向いているかというと難しいところです。
ここまで紹介したのは、自社で紹介するという方法ですが、自社でサービスの宣伝を行いますので、客観性に欠けるのは確かです。
そこで、第三者に紹介してもらうという方法もあります。多くの人が紹介していると、ユーザーにサービスを信用します。これは心理学では「社会的証明」といわれる効果です。
以下の方法では、第三者から紹介してもらえます。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、アフィリエイターと呼ばれる人たちに自社のサービスや商材を紹介してもらうサービスのことです。アフィリエイターは、ブログやSNSのアカウントを持っており、そこに掲載することでサービスを紹介、販売してくれます。
アフィリエイトの支払いとしては、販売単価のうちの一定の割合を支払う成果報酬型の課金となります。A8.netやValueCommerceなどのASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)への登録が必要になります。これらのASPを介して、アフィリエイターに紹介してもらえるようになります。
アフィリエイトのメリットとデメリットは以下です。
アフィリエイトのメリット
- 成果に応じての支払いなので赤字になりにくい
- 競合よりも有利な条件を出せば、大量の成果を得られる可能性がある
アフィリエイトのデメリット
- ASPの初期費用・月額費用が必要
- 導入時に成果取得のタグ設置が必要
- 成果報酬が低かったり、成果が出にくい商材は選ばれにくい
これらの特徴からアフィリエイトが向いているのは、高単価で粗利が大きい商材で、成果発生のハードルが低い商材です。
比較サイト
比較サイトとは、こちらのサイトのようなものをいいます。
第三者が特定のジャンルの会社を調査して、明確な指標をもとに比較をするサイトのことです。つまり記事広告のサイト版のようなものと考えていただければいいと思います。この方法であれば、第三者が調べたという客観性を持つことができるだけでなく、競合他社よりも優れている点をアピールすることができます。
この比較サイトという方法は自社で行うと競合を貶めることになりますし、客観性がなくなるので自社で行うことはできません。このようなサイトを作るには専門の会社に頼むのがおすすめです。
比較サイトについては、以下で詳しく解説しています。比較サイトのご相談も承っていますのでお気軽にお問い合わせください。
プレスリリース
直接流入からの集客
直接流入とは、ユーザーがURLを入力して流入してきた場合やブックマークやお気に入りに登録しておいて、後にそこから流入した集客のことをいいます。メールやQRコードからの流入もこの直接流入になります。
直接流入を集客するためには、ブックマークしたくなるような貴重な情報を提供したり、定期的に見たくなるコンテンツを作成するという手段が考えられます。
また、メールからの流入を増やすためにはメールマガジンを配信するなどして、メルマガの登録者を増やしていくのがよいでしょう。
ただ、直接流入のユーザーはすでにサイトのことを知っている人が多いので、ファンを増やしたい場合にはよいですが、新規顧客を獲得する場合には優先する方法ではないでしょう。
WEB集客方法のフェーズ
ここまで、WEB集客方法を長々と説明してきました。そろそろ飽きてきているかもしれませんね(汗)。でもまもなく終わりますので、もう少しお付き合いください!
WEB集客には、目的や段階によって行うべき施策と行うべきではない施策があります。
営業や企業の経営なんかでも、段階によって行うべきことが変わってきますよね。それと同じです。
ここでは、目的ごとに行うべき施策やその順序を解説します。
短期的なWEB集客
短期的に集客を増やしたいという場合には、まず顕在層の集客をするのが重要です。
つまり、悩みや目的があり、商品やサービスの購入意欲が高かったり、比較検討段階に入っているユーザーのことです。
このユーザーは目的がはっきりしているので、集客のハードルが低いです。さらに、短期的な集客では時間的な猶予がないので、手間や工数がかからない施策に絞るのがよいと思います。以下が短期間で行える施策です。
- MEO
- セールスメール
- プレスリリース・メディアサイト
- リスティング広告
- メディア広告
- Facebook広告
- アフィリエイト
- SEO
実店舗はMEO
MEOというのは、短時間の簡単な作業でできる割に効果が大きいので、実店舗のサービスの場合には真っ先に行うのをおすすめします。
プレスリリースも短期・低予算でできる
同じく手間がかからないプレスリリースも企業によっては有効です。プレスリリースに掲載できるような内容がない場合には、新商品やサービスプランを設定するなど、ニュースを作るとよいと思います。
また、WEB担当者Forumなど、無料でニュースを掲載できるようなメディアサイトを利用するのもよいでしょう。
広告は必須
その次には、リスティング広告を行うのがよいと思います。リスティング広告は目的がはっきりした検索に広告を出せるので、顕在層を得ることができます。
審査と設定さえできれば、3日以内には広告を配信することができます。
リスティング広告を配信する場合には、ランディングページを作った方が効果は高まりますので、広告開始後でもいいので制作するのがおすすめです。
ターゲットがよくみているサイト、狙うキーワードで上位表示しているサイトにバナー広告を掲載するのも手っ取り早い方法です。
リストがある場合
既存顧客のリストがある場合には、セールスメールやFacebook広告の類似オーディエンスを利用するのもいいと思います。
既存顧客とそれに近い人にアプローチできるので、成果がでやすいです。
高単価で粗利の大きい商材の場合
高単価で粗利が大きく、成果発生のハードルが低い商材の場合、アフィリエイト広告を行うと大きな成果が得られる可能性があります。
費用としても初期費用と月額費用以外は成果報酬なのでリスクは低いです。
例えば、人材紹介系や金融系などの商材などはアフィリエイトに向いています。
SEOは内部施策を
さらに、SEOを行いサイトの内部対策最適化することで、短期間で検索順位を上げられる可能性があります。
内部改善に関しては以下のページで説明しています。
これら以外の集客方法は時間や費用がかかりコストパフォーマンスも悪くなりがちなので、短期的な集客にはおすすめできません。まずは以上の方法を試してみましょう。
長期的なWEB集客
長期的にWEB集客したい場合には、以下の順に施策をするのがおすすめです。こちらも基本的に手間のかからないものから集客を行いますが、長期的に成果が出る施策を取り入れます。
つまり、顕在層を取り入れながら、商品やサービスを認知していない潜在層へもアプローチしていきます。
- SEO
- MEO
- プレスリリース
- リスティング広告
- SNS広告
- 比較サイト
- アフィリエイトサイト
- ディスプレイネットワーク広告
- 記事広告
- メルマガ
- SNS集客
まずはSEO・MEO
まずWEBサイトをしっかりと作り込む必要があります。このWEBサイトがきちんと最適化できていないと、ほかの集客方法を行ったとしても最大の成果を発揮できないからです。
サッカーで例えると、ミッドフィルダーがゴール前にパスを送ったとしても、フォワードがいないとゴールが決められないのと同じです。
リスティング広告をクリックした後に公式サイトを確認したとします。その時に、公式サイトがひどかったらどうでしょう?せっかくリスティング広告では買う気になっていたとしても、購入をやめるでしょう。まずは、WEBサイトのSEOやコンテンツ見直しをしなくてはならないのです。
また、オウンドメディアを設置して記事を作っていくのもおすすめです。これを行うことで、様々なキーワードで集客をしていくことができますし、SEOでも効果を発揮します。
この記事作成は時間も手間もかかりますが、将来の集客を爆発的に増やすには必須の方法です。ぜひ行うようにしましょう。企業ブログの書き方は以下で解説しています。
リスティング広告も併用
SEOやオウンドメディア施策は、その効果が表れるまで時間がかかります。ですので、そのSEO効果が表れるまでリスティング広告で集客をしていきます。
SEOの効果が出てきたら、リスティングの出稿費を減らしてもよいですが、はじめは両方を併用することで相乗効果が生まれます。
第三者による施策は?
施策に関しては、「自社発信の施策→第三者による施策」の順で行うのがよいです。つまりアフィリエイトサイトや比較サイト、記事広告は、自社発信の施策を行ってからやるのがいいです。
というのも、自社で行える施策を網羅した後に、第三者が紹介するという施策を行うことでその効果を大きくすることができるからです。
アフィリエイトサイトや比較サイト、記事広告などは、第三者が紹介するという方法です。ユーザーは第三者から紹介された時に、サイトやSNSが作りこまれていることで、成約しやすくなるのです。
SNS集客
ここでは、SNSの優先順位を下げています。というのも、SNSは基本的に商品やサービスを知らない潜在層へアプローチし、ファン化していく作業だからです。そして、SNSでの集客はフォロワーを集めるまでに時間がかかりますし、ノウハウが必要になります。
企業によって、SNSで成功しやすい場合と難しい場合があり、確実に集客ができるとはいえないため優先順位を下げました。
ですが、SNSはうまく行えば、大きな集客効果を生み出すことができます。SNS集客を行う場合には、WEBサイトを作成した後から開始するのがおすすめです。
さらにSNS広告は、SNSのアカウントを育てるのにも使えますし、SNSアカウントが育った後にSNS広告を行うとより効果が高いです。ですので、SNS広告はSNSアカウントでの集客よりも優先順位は高いでしょう。
比較サイト・アフィリエイトサイト
比較サイトやアフィリエイトサイトは、サービスの検討をしている顕在ユーザーに対して訴求する集客方法です。そして、自分から商品を勧めるのではなく、第三者が紹介するものです。
このようなWEB集客方法を利用するタイミングとしては、まずWEBサイトやリスティング広告、MEO、プレスリリースなど、自社での発信の体制を整えてから行うのがよいです。購買意欲が高いので効果が見込めます。
WEB集客は必須の方法
インターネットが普及し、多くの人がWEBを利用する現代では、WEB集客は必須の方法です。成功している企業でWEB集客をおろそかにしている企業は、ないといっても過言ではないでしょう。
ですが、WEB集客はとても多くの専門的な知識が必要になりますし、行うべきタイミングで適切な方法を利用しなくてはなりません。
WEB集客を学ぶには書籍で勉強するのもいいですが、自分でWEBサイトを運用してみるのがいいと思います。そうすると本気で集客のことを考えますし、実践することで集客方法を学んでいけます。
私もこのブログを運用していることで、知識のインプットとアウトプットが増えましたし、実践的な集客方法がわかるようになりました。WEBマーケターでブログやSNSをやっていないというのは危ういと思います。まずはブログから初めてはどうでしょう?
もちろんWEBマーケティングは専門の会社に委託したり、コンサルティングを依頼するというのも、成果を得るのに有効な方法だと思います。初めに業者に依頼し、そのノウハウを得るというのも一つの方法ですね。
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