まだ会社の公式サイトを作っていない、という企業の経営者や個人事業主の方もいるかもしれません。
そんな人は、「コーポレートサイトや公式ホームページは作る必要なんてないんじゃないか」「かけたコストを回収できるの?」と思っているのだと思います。
でも、公式サイトを作らないのは、とてももったいないことです。
私はこれまで製作会社やSEO会社で働くなかで、多くのクライアントの公式サイトを作ってきました。その経験から、公式サイトの大きなメリットを知っているので、すべての企業が公式サイトを作るべきと考えています。
ただ、メリットとデメリットをしっかり理解しないと、公式サイトを作るべきかは決められないですよね。ここでは、仕事で公式サイトを作って成果を出してきた私が、企業の公式サイト制作のメリットとデメリットを解説します。
公式サイトを作る必要はある?
誰も見ない公式サイトなら作る必要がないですが、多くの人に見てもらえるのであれば公式サイトを作るメリットがありますよね。
多くの人に見てもらえる公式サイトはどうやって作るのでしょうか?
まず、人は公式サイトにGoogleやYahooなどの検索サービスから流入します。検索サービスを使っている人がとても多いのは、ご存じだと思います。
ニールセン デジタルが2019年に行った調査だと、56%がGoogleを、次いで54%がYahoo Japanを利用しています。
つまり、これらの検索サービスは、日本人口の半数以上が月1回以上利用していることになります。
検索サービスで見られるようにすれば、多くの人に見てもらえるというメリットがあるのです。
公式サイトのメリットとは?
公式サイトのメリットとは、多くの人に見てもらえることだけではありません。企業の公式サイトのメリットは以下です。
- 集客できる
- 信頼性が高まる
- 競合他社の顧客を奪える
- 営業ツールとして使える
- 顧客のニーズを知れる
- 情報を発信できる
- 潜在ユーザーを教育できる
- 自社に親近感をもってもらえる
- 求人を得られる
- 顧客のニーズを知れる
集客できる
公式サイトを作るメリットとしてもっとも大きなのは、ズバリ「集客できること」です。
ホームページにSEO(検索エンジン最適化)を行い、悩みを持ったユーザーの検索に対して検索結果で上位表示すれば、集客が可能になります。
検索ユーザーというのは、すでに悩みがはっきりしていて依頼先を探している場合が多いです。そのようなユーザーに対して公式サイトを見てもらえれば、集客できる可能性が高いのです。
公式サイトは集客ツールとして、とても大きなメリットを持っているのです。
信頼性を高められる
公式サイトというのは、一種の身分証明書のようなものです。
はじめての取引であったり、初めて商品を購入するような場合などには、その会社が存在しているか、信頼できるかを確認すると思います。
公式サイトにIR情報を掲載したり取引先や実績を掲載することで、企業の存在や信頼性を証明できるというメリットがあります。
ポリシーやビジョンを掲載することで、どのような理念で会社を運営しているかというのも確認してもらえます。
また、お客様の声や口コミやレビューなどが掲載されていたら、それを参考にして会社を評価すると思います。公式サイトでユーザーの信頼を獲得でき、ビジネスによりよい影響を与えられるというメリットがあるのです。
競合他社の顧客を奪える
公式サイトで検索結果に表示できるようになると、競合他社の顧客を奪えます。
競合他社が集客している検索ワードで自社も検索結果に表示すれば、競合他社を検討している人に見てもらえます。その結果、顧客を奪うというメリットが得られるのです。
競合他社が集客をしている検索キーワードで調査することで、自分の公式サイトにも活かしていきましょう。
営業ツールとして使える
公式サイトは、営業ツールとして利用できるのが大きなメリットです。
公式サイトは、ネット上に公開すれば24時間稼働しており、お客様はいつでもどこでも見れます。
営業スタッフは勤務時間中しか動けませんし、電話も営業時間中しか行うことはできません。しかし、公式サイトであれば24時間いつでも営業を行ってくれるのがメリットなのです。
また、営業スタッフがお客様を訪問したときに見せるツールは、紙の営業資料やパンフレットが多いと思います。
公式サイトで自社の説明をしっかりとしておけば、わざわざ紙の資料を持っていく必要がなくなります。経費の節約になるというメリットがあるのです。
ページの説明に沿って営業マンが説明できる構成にしておくことで、営業での成約率も上がるでしょう。
顧客のニーズを知れる
公式サイトには、効果測定が簡単にできるというメリットがあります。
Google AnalyticsやSearch Consoleを利用すれば、公式サイトのデータを細かく知れます。
これらのツールによって、どのページがよく見られているか、どのページで公式サイトを離脱しているか、問い合わせにつながっているのはどのような検索か、などを知れるのです。
ユーザーの行動には、顧客のニーズがたくさん詰まっています。
ユーザーのニーズをとらえることで、力を入れるべきサービスがわかり、サービスの質を上げるヒントを得られ、新商品開発のヒントが得られるというメリットがあるのです。
情報を発信できる
企業の公式サイトでは情報発信ができるというメリットがあります。業界の最新ニュースや専門的な知識の解説、ノウハウを提供できるのです。
発信していくことで、情報に関心をもった人に公式サイトを見てもらえます。そして、最新ニュースへの解釈を述べたり、専門的なノウハウを提供することで、自社の専門性をアピールできます。
業界内でのポジションや知名度を上げられる、自社の知識やノウハウを広く知ってもらえるのが公式サイトのメリットでもあります。
企業ブログやオウンドメディアの記事の書き方は以下の記事で解説しています。
潜在ユーザーを教育できる
公式サイトに設置したブログなどのメディアで、業界のニュースや専門的な知識やノウハウを提供していくことで、潜在ユーザーを教育できます。
サービスを購入する程ではないが悩みを持っている人に情報を提供して、そのユーザーを育てていけるというメリットがあるのです。
SEOラボはSEO関連の検索した時に、よく検索上位に表示されます。それによって、多くの人はSEOに関しての情報ならこのホームページで調べるようになります。まだSEOを依頼するほど悩みが顕在化していなくても、コンテンツを読むうちに教育され、ニーズが顕在化していきます。
ニキペディアは、ニキビに関する情報サイト。ニキビの悩みの検索ではたいてい表示されますが、このメディアを読むことで、ニキビケアの重要性や方法を知れ、ニキビ関連商品を購入してもらえるのです。
企業サイト内にオウンドメディアを設置することで、潜在ユーザーを教育することで顕在ユーザーに育てられるのです。
自社に親近感をもってもらえる
公式サイトやブログで社内の写真を掲載したり、スタッフの紹介をしたり、ビジョンやポリシーを掲載できます。
それによって、自社に興味を持ってもらった方に、社内の雰囲気やどんな人が働いているのか、どんな想いで事業を行っているか、ということを知ってもらえます。
自社のことをより身近に感じてもらえますし、親近感を持ってもらえるというメリットがあるのです。
また営業スタッフなどは、自己紹介を書いておくことで、実際に訪問したときに商談が進みやすいということもあります。
求人を得られる
現代では、大半の人が求人情報をネットで探します。そして、求人サイトに掲載されていた企業のことを知りたい時には、スマートフォンで公式サイトをチェックします。
そんな時に公式サイトがなかったり、情報がほとんど掲載されていないようではどうでしょう?求人に応募するのをやめますよね?求人をするなら公式サイトを作るべきです。
公式サイトのなかに、求人に特化したページを作るのも、良い人材を採用するための方法です。
求人を探している人に対して、採用後の流れや業務の詳しいイメージ、キャリアプラン、社内の雰囲気、福利厚生などを紹介することで、良い求人を得られるというメリットがあるのです。
公式サイトを作るデメリットとは?
ここまで、公式サイト制作のメリットを説明してきましたが、公式サイト制作のデメリットもあります。公式サイト制作のデメリットは以下です。
- コストがかかる
- 運営の手間がかかる
- 営業メールや営業電話がくる
- SEOを行わないと集客できない
- 信頼できる業者を選ぶのが大変
これら公式サイト制作のデメリットを解説していきます。メリットとデメリットの両方を踏まえて判断しましょう。
コストがかかる
公式サイトを制作会社に外注した場合には、コストがかかるというデメリットがあります。
公式サイトの制作には、ヒアリング・構成作成・ライティング・デザイン・SEO対策・コーディングなど、多くの工程が必要になり、ディレクターやライター、デザイナーの工数がかかりますので、費用が必要です。
費用としては、格安の会社から大手まで様々な制作会社があるので単価は様々です。ちゃんとした公式サイトを作るには、最低でも30~50万円はかかると考えておくとよいでしょう。
格安の制作会社であれば、20万円なんかの低価格で公式サイトを制作する会社もありますが、SEO対策ができていなかったり、格安のライティングで成果が全く出ないことも多いので注意が必要です。
運営の手間がかかる
公式サイトの制作後には、運営が必要というデメリットがあります。
検索順位をさらに上げるために公式サイトを修正したり、集客を増やすためにブログを更新したり、最新の情報に更新したり、ユーザーの行動データを見てより使いやすいサイトに変更するという運営を行っていかなくてはならないのです。
公式サイトにブログやメディアを設置して、情報を発信していく場合もあります。これはSEO対策にもなりますし、集客を増やせます。しかし、ブログやメディアの記事の作成の工数が必要というデメリットが生まれます。
ホームページの運営作業を行う人を「WEB担当者」といいますが、このWEB担当者を雇う場合もコストがかかります。
WEB担当者の仕事内容やどのような人材が望ましいかは、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
営業メールや営業電話がくる
公式サイトは、全世界に自分の会社の情報を公開するということです。ネットにつながれば誰でも公式サイトを見られますし、電話番号を掲載したり、問い合わせフォームを設置したら誰でも連絡を取れます。
企業が公式サイトを公開すると、営業電話や営業メールがくるようになるデメリットがあります。必要のない営業電話やメールは迷惑以外の何物でもないでしょう。
ただ、営業を避けるために公式サイトを作らないというのはもったいないです。問い合わせから新しいお付き合いが生まれるかもしれません。
営業の連絡を防ぐためには、営業電話やメールお断りの文言を公式サイトに掲載するのもよいでしょう。
SEOを行わないと集客できない
公式サイトは、ただ作ればいいというものではありません。検索結果で上位表示できるような作り方をしないと、公式サイトで集客できないというのはデメリットです。
検索順位というのは、Googleの検索エンジンによって決定されています。ですので、この検索エンジンに評価されるような作りにしなければ、上位表示はできないのです。
Googleは、『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』において、SEOの基本的なガイドを公開していますので、公式サイトを作るときには目を通しておきましょう。
SEOではどういった点をチェックすべきかは、以下のページで解説していますので参考にしてください。
信頼できる業者を選ぶのが大変
WEBサイト制作会社はたくさんありますが、どの業者に頼めばいいか見定めるのが難しいです。
WEBサイトは、デザインができてHTMLやCSS、Wordpressを利用できれば作れるものなので参入障壁が低く、レベルとしてはピンからキリまで幅広いです。だからこそ、本当に集客効果のある公式サイトを作れる会社というのは限られます。
知識やノウハウがない会社に頼んでしまうと、集客できない公式サイトが納品されてしまいます。お金を出して作ったのに、何の効果もないということになってしまうのです。
成果の出せるWEBサイト制作業者を選ぶのは、初心者からしたらとても大変です。サイト制作業者を選ぶのが難しいというのもデメリットです。
信頼できるWEB制作会社の選び方は、以下の記事で解説していますのでぜひ読んでみてください!
まとめ
公式サイト制作のメリットとデメリットを紹介してきました。公式サイトには、集客だけでなく多くのメリットがあり、メリットだけでなくデメリットもある程度あるということがとわかっていただけたと思います。
しかし、圧倒的にメリットの方がデメリットよりも大きいですので、公式サイトを持っていない人は、ぜひ公式サイトを制作してみてはいかがでしょうか?
私はこれまで、WEBサイト制作会社やSEO会社で働き、成果を出してきました。集客できる公式サイトの制作を行っていますので、もし公式サイトを作りたいけど業者を選べない、集客できる公式サイトを作りたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
また、業者に頼む程ではないという場合には、公式サイトを簡単に作れるWordpressのテーマを以下の記事で紹介しています。
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