「ホームページはいらない」「SNSやYouTubeで集客できる」という意見があるようです。
確かに若い人など、検索のスタイルが変わってきているのは事実です。SNSやYouTubeなどのホームページ以外のツールを使って、会社の業績を上げることができるのも確かでしょう。
ですが、だからといってホームページがいらないというのは本当でしょうか?
ここでは、ホームページはいらないのか、ホームページにはどんなメリットがあるのか、ホームページ以外のツールとの使い分けの方法などを解説しようと思います。
私はこれまでに、ホームページを使って整体院・クリニック・OEMメーカー・ボイトレ教室・異文化交流施設・不動産会社など多くのホームページを作ってきました。その経験から、ホームページで集客を大きく増やせることがわかっています。
ホームページはいらない?
まず、「ホームページいらない説」に対して回答をしておきます。結論から言うと、あなたがどんな事業をしているとしてもホームページは必要です!
もちろん、ホームページがなくても集客ができたり、ビジネスをうまく軌道に乗せることもできるでしょう。一定の業界では、ホームページを作らないのが通説だったりもします。
しかし、正しい方法でホームページを作っておけば、集客をさらに加速ができますし、もっと早く事業を軌道に乗せることができます。
ホームページはいる、のです。
ホームページの効果
私はこれまで多くのお客様のホームページを作ってきましたが、どのお客様もホームページからの集客が増えています。
例えば、徳島県のクリニックでは月の来院数が年々伸びていますし、三軒茶屋のボイトレ教室では入会数が徐々に増えてスタッフが増えたり、広い教室へ移転したりしました。不動産会社も、問い合わせが増え、実際に契約が成立しています。
ホームページはいらないだろうと考えて作らないでおくと、せっかくのチャンスを全て逃すことになるので注意してくださいね。
ただ、たしかにホームページがいらない場合というのもあります。まずはその場合を説明しておきます。
ホームページがいらない場合とは?
ホームページは基本的に作成した方がいいのですが、ホームページのメリットがあまり得られない場合など、ホームページがいらないこともあります。それは以下のような場合です。
商圏が狭くて、検討期間が短い場合
商圏が狭いというのは、大体「町」レベルの商圏というイメージです。
例えば、スーパーやドラッグストア、八百屋など、ご近所さんが買いに来てくれるようなお店です。近所のドラッグストアを考えてみてください。
トイレットペーパーが切れたので、新しいトイレットペーパーを買おうと思う時にいちいち検索しないですよね?
こういった商圏が狭くて、検討期間が短いサービスを提供している会社は、検索からの集客がまったくないので、ホームページがいらないと考えられます。
紹介で成り立っている場合
商売が完全に紹介顧客で成り立っている場合には、ホームページがいらないかもしれません。
サービスによっては、紹介されたお客様にしか、サービスを提供しないという完全紹介制を取っている会社もあります。
このような場合には、ホームページを作らなくていいということもあります。
ただ、ホームページがあれば紹介してもらう時にも紹介者がホームページを見せることができますので、可能であればホームページを作った方がいいと思います。
ホームページの予算がない場合
ホームページを作るには、ホームページ制作会社に依頼する必要があります。こういった業者に依頼して作ってもらうには、制作費用が必要になります。
依頼する会社によりますが、最低でも40、50万円はかかるでしょう。この費用を支払う余裕がない場合は、その余裕ができるまで作らない方がいいでしょう。
無料でホームページを作れるツールなどもありますが、無料のものは集客力がよくないのであまりおすすめしません。
パソコンに抵抗がないのであれば、自分でサーバーとドメインを借りて、簡単なものを作るのもよいと思います。
ホームページ以外のツールで集客できている場合
ホームページ以外のツール、つまりSNSやメルマガなど、費用のかからないツールで集客できているという場合には、ホームページがいらないかもしれません。
たしかにSNSのフォロワーやメルマガ会員など、フォロワーを獲得できている場合には、安定して集客することができます。
ただ、そんな場合にもホームページがあった方が、相乗効果で利益を大きくできる可能性があります。
SNSやLPがあればホームページはいらない?
SNSやリスティング広告、YouTube、無料ブログなどのホームページ以外のツールで集客やブランディングが出来ている場合は、ホームページはいらないのでしょうか?
それぞれについて、ホームページがいらないのかを考えてみます。
SNS
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSは、フォロワーをたくさん得れば、大きな効果を得られます。
例えば「株式会社タニタ」は、Twitterのフォロワー数が31万人を超えており、企業ブランドを向上させることに成功しています。「東急ハンズ」のアカウントも17.3万フォロワーで、新商品の紹介やユーザーとのコミュニケーションなどうまく活用しています。
このように、SNSをうまく活用することで、認知や集客の向上につなげることができるのです。
ただ、SNSで集客できているからといって、ホームページがいらないかというとそうではなく、SNSとホームページの使い分けをするのが大事。というのもSNSとホームページは役割が違うからです。
イメージでいうと、ホームページは顕在客を得るインバウンド営業であり、SNSは紹介営業というイメージです。
ホームページは、すでに悩みや目的が明確になった企業を知らなかった人を集める媒体であり、SNSは知り合いから紹介を得る媒体なのです。
また、SNSはすでに顧客になっている人を囲い込むツールとしても利用できます。ホームページで集客した後に、SNS上でフォローしてもらいます。すると、タイムライン上から情報をみてもらえるので、何度も思い出してもらえるのです。そして、気づいたらファンになっているという囲い込み戦略です。
このように役割が違うからこそ、SNSで集客ができているからといってホームページがいらないということではなく、ホームページも必要なのです。
リスティング広告
また、リスティング広告で集客をすればいいので、ホームページはいらないという人もいます。
リスティング広告で検索結果からアクセスを集め、LPで詳しく説明をして集客につなげられます。LPでセールスを行い、購入までを行うからホームページがいらないというのです。
ただ、リスティング広告だけに集客を頼るのはデメリットが大きいです。というのもリスティング広告は、出稿するのに都度費用が必要だからです。
ホームページであれば一度制作すれば、あとは費用がかかりません(もちろんメンテナンスは必要ですが)。
ホームページで集客ができるようになれば、リスティング広告を利用する必要がなくなってコストを抑えられるのです。リスティング広告がいらない、という状態を作ることができるのです。
YouTube
YouTubeは、多くの人が利用するメディアとなりました。YouTubeを利用する企業も増え、集客にも役立てられるツールです。
YouTubeでチャンネル会員数を増やすことができれば、動画内で自社のサービスを紹介して集客ができるでしょう。
例えば「足つぼ Yutaka」では、足つぼの施術動画で「寝る足つぼ」「痛がる足つぼ」などを解説をしています。チャンネル会員数は6.4万人であり、認知をひろげています。
公式ホームページも用意しており、YouTubeで興味を持った人にホームページを見てもらって、来店につなげています。
YouTubeでは、検索ユーザーとは異なるターゲット層を集客することになります。YouTubeを見ているユーザーというのは、Googleなどで検索しているユーザーよりも年齢層が若く、潜在ニーズのユーザーが多いからです。
検索サービスを利用しているユーザーであれば、悩みが顕在化しているユーザーですが、YouTubeの場合は興味があるというレベルで、悩みにまで至っていないことが多いです。
このように、YouTubeの動画だけでは、顕在ユーザーや幅広い年齢のユーザーを獲得できないので、ホームページが必要になるのです。こちらもホームページがいらないのではなく、使い分けが大事ですね。
無料ブログ
FC2やアメブロ、livedoor Blogなどのような無料ブログサービスをホームページ代わりにしているのをたまに見かけます。
たしかにこういったブログサービスは無料で簡単にホームページが作れるので、便利かもしれません。ですが、これは圧倒的におすすめしません。
というのも、無料ブログサービスというのは、リスクがたくさんあるからです。
まず、ブログサービスの運営元のルールに縛られるということです。例えば、広告を貼ってはいけない、独自のドメインが利用できないなどです。最悪ページを削除されても文句は言えません。
さらに、検索での集客にも不利になります。Googleは、あるキーワードでの検索結果に対して、同じドメインで2ページ以上は表示しません。
例えば、あなたがアメブロで整体のサイトを作っていたとします。ですが、別の整体の会社がameblo.jpでページを作っていた場合には、そちらが表示されたら自分のサイトは表示されないのです。
このように無料ブログは検索での集客に大きな問題があるので、無料ブログのホームページはいらないといえるでしょう。
ホームページ作成ツールはダメ
ホームページを作る時に、制作会社に依頼すると高くなるからといって、JimdoやWixなどのホームページ制作ツールを利用する人がいます。
これはおすすめしません。正直、SEOに関して激弱ですし、長期的に考えたときにはコストがかなりかかるからです。
こういったツールは月額利用料制ですが、利用する限りずっと費用がかかるので、数年使えば制作会社に依頼したホームページと同じくらいはかかります。
であれば、初めから制作会社に頼んだ方がいいです。その方がSEOにも強く、集客もできるからです。目先のお得感に流されないようにしましょう。
ホームページのメリット
ホームページで得られるメリットを知って、それでもホームページがいらないというのなら問題ないです。
ですが、メリットを知らないままで、ホームページを作らないというのは大変危険なので注意してください。ホームページのメリットは以下です。
集客を増やせる
ホームページを作ることで集客を増やせます。
多くの人がスマホを持っていてネットで検索する時代。検索したときに、あなたの会社のホームページを検索結果に表示できたら、多くの人に見てもらえます。
あなたの会社のホームページに詳しいサービスが載っていて、他社よりも良さそうだし、値段もちょうどいいとなれば、お客様は問い合わせをするのです。
検索結果に表示するのはSNSでは無理ですし、YouTubeでもできません。検索結果に表示するには、ホームページが必要なのです。
ブランディングできる
ホームページでは自社の強みを明確して、他社と差別化ができます。
自分たちのサービスをより詳しく説明することで、見込み客の頭のなかに「〇〇ならこのサービス」というイメージを与えられるのです。
これによって、業界内での自社のポジションを明確にでき、ブランディングをすることができるのです。
ブランディングをすることで、独自のポジションを築くことができ、必要になった時には他社ではなくあなたのサービスを購入してくれるようになります。
取引先の信頼を得られる
ホームページがあることで、取引先からの信頼を得ることができます。
これから取引先になるような場合には、相手の企業が信頼できるかを調べます。そんな時に、ホームページがなかったらどうでしょう?大丈夫かなと思いませんか?
ホームページがあって、資本金や取引先、実績などがしっかりと書いてあったら安心しますよね。
また、新しい取引先を探している企業からも見つけてもらいやすくなります。ホームページは新しい取引先との関係を始める場合に、必須のツールなのです。
採用の質を高められる
ホームページを作ることで、良い人材を採用できる可能性を高められます。
人材募集に応募する人は、今や必ず会社のホームページをチェックします。そんな時にホームページがなかったらどうでしょう?信頼できないですし、応募をやめておこうと思いますよね。
逆にホームページがちゃんとしていて、ビジョンや実績が書かれていたら、応募するモチベーションが高まるはずです。
良い人材を獲得したいなら、必ずホームページを作るようにしましょう。
ここまで、ホームページのメリットを説明してきましたが、ホームページは多くの企業で必要だとわかっていただけたのではないでしょうか?
まとめ:ホームページとSNS、LPは使い分けよう
ホームページ以外のツールを利用することで、たしかに集客は増やせます。
だからといって、ホームページがいらないということにならないとわかって頂けたかと思います。
要は「使い分け」が大事なのですね。どうやって集客するか、どんなターゲット層を狙うかによって使い分けるのが大事なのです。
ひとつの方法だけに頼るのでなく、場面に応じて、あらゆる方法をミックスしていくようにしましょう。
そうすれば、ひとつの方法で集客できなくなっても、他の手段で集客していくことができます。
私は集客できるホームページの制作を行っているので、ホームページを作りたいという方はご相談ください。