フリーランスで働いてみたいけど、本当に稼いでいけるか心配、という人も多いと思います。
私もフリーランスになる前には、そういった不安を持っていました。ですが、実際にフリーランスになると、そんな不安は必要なかったことがわかりました。
ありがたいことにお仕事を紹介していただいたり、このブログから仕事の依頼をもらったりと、「食えない」ということはありません。
そこで、私がフリーランスになってみてわかったことや調べたことを元に、フリーランスで成功するために必要な能力を考え方や行動から解説します。
フリーランスは稼げる?
「フリーランスって稼げるの?」、これはよく聞かれることです。
どれくらいの収入のことを「稼げる」状態と定義するかによりますが、普通に生活をする程度やサラリーマンの給料くらいであれば稼げます。
ただ注意すべきなのは、フリーランスは自分が働いた成果しか得られないので、経営者のように他の人が働いた成果で一気に収入を増やすことは難しいということです。
また、サラリーマンのように安定した収入が必ずしもあるわけではないので、稼げない月が出てくる可能性もあります。
しかし、自分だけの力でもうまく稼いで、成功しているフリーランスがいるのも確かです。
その人たちは、サラリーマンとは違う能力を持っていますし、違う考え方をしています。
この能力と考え方を身につけられるかが、フリーランスで成功できるかを分けるポイントになります。以下では、そのやり方も含めて、フリーランスで成功するための能力、考え方を解説します。
フリーランスで成功するための考え方
まず、フリーランスで成功するためには、考え方が大事になってきます。
この「マインド」部分を変えていないと、いくら頑張ろうが稼げないということになってしまうので、初めに押さえておきましょう。
何を目指すかを定める
まずフリーランスになった時に決めなくてはいけないのは、「何を目指して働くか」ということです。
会社や組織に縛られず、キャリアや仕事内容もすべて自分で決められるフリーランスだからこそ、「何を目指して働くか」を決めなくてはなりません。
これが決まっていないと、なんとなく仕事を受けてしまい、自分のしたくない仕事で忙しくなってしまうということになります。
意識的に能力を伸ばしていくことも難しいですので、将来的な仕事の拡大にもつながりません。以下の項目くらいは、しっかりと決めておくのがよいです。
- どれくらいの収入を得たいのか?
- どんな仕事をしたいのか?
- 将来の目標は?
- どんな人と仕事をしたいのか?
自分を磨くのは当然と考える
フリーランスというのは、自分のスキルや知識が商品です。スキルや能力もないのにフリーランスになっても稼げません。
能力があれば、それなりに稼げるようになります。
ただし、そこで毎回同じような仕事を続けたり、スキルや知識の吸収、新しい仕事への挑戦をやめてしまうのは問題です。
こうなってしまうと、時代から取り残されますし、提供するサービスの質が落ちてしまいます。
だからこそ、フリーランスは能力の幅を広げるために学習を続けなくてはいけませんし、そのために時間を使わなくてはいけないのです。
こういった自分の能力を磨く意欲の低い人は、稼げるフリーランスになるのは難しいでしょう。
やりたくて儲かる仕事を選ぶ
稼げるフリーランスになるためには、儲かる仕事を選んでいくことが大事です。
フリーランスの労働力は自分だけですので、依頼されるすべての仕事をすることは難しくなります。
また、単価の低い仕事ややりたくない仕事をたくさん受けてしまうと、それらの仕事をただ淡々とこなすだけになってしまいます。
これでは、収入は不安定で仕事も楽しくない、という状態になってしまいます。
仕事を選ぶ時には、儲かりながらも自分のやりたい仕事だったり、能力が身に付くような仕事を選ぶようにしましょう。
そうすることで、モチベーションも上がるだけでなく、稼ぎもよくなります。
お金は貯めずに投資する
上でも説明しましたが、フリーランスでは一気に稼ぐことは難しいです。たくさん稼いで不安をなくしたいと考えるなら、起業をした方がいいでしょう。
フリーランスを選ぶなら、働き続けなくてはなりませんし、そのために仕事を得なくてはなりません。
ただ、同じ稼ぎで延々働かなくてはいけないというのはつらいと思います。その状態から脱するには、お金をためるのでなく投資するのが大事になります。
自分や事業に投資することで、成長することができ、もっと上流の仕事や単価の高い仕事を得ることができますし、時間的に余裕も出てきます。
例えば、安い単価でライティングしかできなかった人も能力と経験値を高めることで、ライティングのセミナーが出来たり、単価の高いライティングの仕事を受けられるでしょう。
「お金を稼ぐ→投資する→成長する→稼ぐ」という循環を作ることで、入ってくるお金も大きくしていけるのです。
できないことがあると知る
フリーランスは「これが得意だから仕事をください」というように、自分の強みを際立たせて仕事を取っていくことになります。
だからこそ、選択と集中によって強みを伸ばさなくてはなりません。
できない仕事やあまり経験やスキルのない仕事は受けすぎないようにしましょう。「何でも屋」状態になってしまうと、得意分野が目立たないですし、自分を成長させることもできません。
また、受けたとしても、会社員であれば社内の人に頼めばよかったですが、フリーランスの場合にはそうもいきません。
自分で受けられないことがあると自覚しておきましょう。
フリーランスで成功するためのスキル
フリーランスが稼ぐために持つべき考え方を身につけた後には、フリーランスで成功するための能力、スキルを育てる必要があります。
自分が仕事をする分野のスキルは当然なくてはなりませんが、それ以外にも以下のような能力が必要になります。
営業力
フリーランスの場合は、会社のように営業マンが仕事を取ってきてくれるわけではありません。自分で仕事を取っていかなくてはなりません。
だからこそ、顧客に自分を売り込むような能力が必要になってきます。
でも、営業が苦手だからといって、フリーランスになれないと諦めてはいけません。
営業の方法には様々あり、口下手な人でも仕事を取る方法はあります。
例えば、ブログなどのWEBサイトで営業をしたり、仕事を紹介してくれる人にお願いするという方法もあります。
口下手な人でも、WEBサイトに書くのであれば苦にはならないでしょう。
このように、あらゆる方法で自分をアピールして仕事を得るという「営業力」が必要なのです。
発信する能力
営業力と同じように重要なのが「発信力」です。
自分を売り込むだけでは、自分のやりたい仕事や自分を成長させてくれる仕事を得るのは難しいでしょう。
そこで情報を発信することで、「お客様に見つけてもらう」「お客様から選んでもらう」ことが重要になります。
情報を発信して見込み客に自分を見つけてもらい、その情報の質や量によって競合と差別化して自分を選んでもらうのです。
そのためには、ネットで自分を発信する能力が大事です。おすすめなのは、「ブログ」と「Twitter」です。
ブログは世界中の人に見てもらえますし、自分の考え方やサービスを自由に発信することができます。
Twitterもフォロワーを増やすのには適したツールであり、多くの人をフォロワーにできれば、その効果は莫大なものになります。
もちろん、発信したことを伝えるライティング力が必要になりますが、訓練でその能力は身に付きます。
フリーランスは必ずブログやTwitterを利用するようにしましょう。ブログは、必ず無料ブログではなくオリジナルブログにしましょう。
初心者でも簡単にオリジナルブログを作る方法は、以下で説明していますので参考にしてください。
仕事を作る能力
フリーランスは自分で仕事を得なくてはいけないので、顧客が依頼できる仕事の幅は、ある程度用意しておいた方がいいです。
「私はこれしかできません」では、顧客が限られてしまいますよね。小さな仕事をたくさん準備しておくことで、仕事を得やすい体制を作るのが大事なのです。
そのために「仕事を作る能力」というのが大事になってくるのです。自分が持っているスキルや経験を細分化することで、メニューを増やしましょう。
例えば、私はSEOコンサル・SEO内部改善・ライティング・サイト制作・オウンドメディア集客・比較サイト制作・リスティング広告運用など、自分のスキルを細分化して顧客のニーズに合わせて提案を行っています。
多くの種類の仕事を受けられると、仕事を得やすいですし、リスクヘッジにもなります。
さらに、「メニューA」と「メニューB」を組み合わせることで、新しい仕事を作ることもできます。
例えば私の例ですと、「ライティング」と「SEO」を組み合わせて「SEOライティング」というメニューを作っています。
自分の強みを2つ以上掛け合わせることで、自分にしかできない仕事を作ることが可能になるのです。
選別する能力
フリーランスとして稼げるようになるには、仕事を選別する力が必要になります。
フリーランスは体がひとつしかありませんし、同時にできる仕事が限られます。
すべての仕事を受けていたらパンクしてしまいますし、自分を成長させることもできません。
戦略的に仕事を選別していかなくてはいけないのです。選別する時には、基準を持って選ぶようにしましょう。
以下のような基準を持って、戦略に仕事を選ぶのがおすすめです。
- 成長させてくれる仕事か
- 楽しんでやれる仕事か
- 継続的な仕事か、単発な仕事か
- 時間の自由はあるか
- 単価が高いか
- 実績として公表できるか
お金を使う能力
たびたび述べていますが、フリーランスにとっては「成長」がとても大事。
自分の価値を上げるためにお金を使っていかないと、フリーランスは生き残っていけません。
そのためにも、「お金を稼ぐ→投資する→成長する→稼ぐ」という循環を作って、延々と成長をしていく必要があります。
稼いだお金を自己投資に利用しなくてはいけないのです。書籍で学ぶ、セミナーに出る、講座に通う、新しい人と出会うなど、様々な方法が考えられます。
学ぶことに時間を使うので、下手に遊びに行ったりするよりもお金が節約できますし、税金も減らせるので、出費を減らすことができます。
それによって余裕が生まれるので、仕事を無理に取る必要もなくなり、自分に投資するための時間も得られるという好循環が生まれるのです。
収支を管理する力
会社員であれば経理係がいるので、売上や利益、経費の管理などは行わなくてよかったと思います。
ですが、フリーランスになるとこういったお金の管理をできなくてはなりません。
体験してわかったのは、数字を細かく見れるかどうか、日々売上や経費の記録をこまめに取れるかというマメさが大事だということ。
こういった作業は早めに行っておけば問題ないのですが、いざ確定申告の前にまとめてやろうとするととても大変です。
思ったよりも時間を取られますし、その間は仕事ができなくなります。こまめに収支管理をする能力を身につけましょう。
経費や売り上げの記録をつけるのは、エクセルなんかでやるとついつい忘れてしまいます。
今では、クラウドの会計ソフトが出ているので利用するのがよいと思います。私は「freee」を使っていますが、これ無料ですし入力がしやすいのでおすすめです。
フリーランスで成功するためにしてはいけない行動
ここまでは、フリーランスで成功するために必要な考え方とスキルを紹介してきました。
一方で、多くの人がやりがちだけれども、フリーランスで成功するためにやってはいけない行動も紹介しておきます。
フリーランスでは、「やらない力」も重要になってきます。一見みんながやりがちですが、これをやっていると時間とお金の無駄なのですぐにやめましょう。
異業種交流会に参加しない
フリーランスになりたての人がやりがちなのが、無料の異業種交流会に参加しまくるというものです。これほんと無駄なのでやめた方がいいです。
そもそも、こういった会に仕事を振りたいという人は参加しません。ほとんどが仕事を求めている人でしょう。
仕事を求めている人だけが集まっても仕事は生まれません。私は有料のものに1度参加しましたが、マルチの人や保険や不動産の営業の人しかいませんでした。
もちろん良いお付き合いになる人もいると思いますが、可能性があまりに低いので、同じ時間を使うならブログ記事を1本書く方がましです。
リース契約をしない
リース契約というのは、3年とか5年とか支払いを続けなくてはいけません。これは借金と同じです。
その機器を使わなくなっても支払いは続きますし、そもそも技術の進歩でその機器が不要になる可能性もあります。
リースをしてしまうと、毎月の資金繰りに地味に影響を与えてきますので、絶対にしないようにしましょう。
広告コストをかけない
仕事を得るために紹介会社やエージェントに依頼したり、広告を掲載するなどは大きな出費となります。
フリーランスでやっていきたいならこれは避けましょう。
フリーランスの場合、基本のサービスの単価は企業に比べて低くなります。
顧客獲得にコストをかけてしまうと、大量に仕事を行わなくてはなりませんし、そもそもペイするのかも疑問です。
仕事が大量に獲得できたとしても、広告費が大きすぎたり、仕事が回らなくなっては意味がありません。ブログやTwitterであればコストがかかりませんので、これで集客するようにしましょう。
意味のないブログを書かない
ブログやWEBサイトで発信するのが大事というと、ひたすら内容のないブログを書き続ける人がいます。
これ労力がかかる割に、検索結果で上位にも表示されないのでアクセスも生まれませんし、全く成果がでないのでやめた方がいいです。
それどころか、後でサイトから集客する時にマイナスの影響を与えることになってしまいます。
ブログを書く時に知っておいた方がいい考え方を以下で解説しているので、参考にしてください。
ブログで集客する時には、ユーザーの検索に対してページを表示してページを見てもらわなくてはいけないのです。
適当に書いた意味のない文章では、集客することはできませんので注意してください。
フリーランスで成功しやすい人
フリーランスというのは、向き不向きがある働き方です。
フリーランスが合っていて、成功する人もいれば、フリーランスでは自分のいい所が活かせずに自滅する人もいます。
ここでは、フリーランスで成功しやすい人の特徴をまとめておきます。自分がフリーランスに向いていると思ったら、試してみるのもよいと思いますよ。
好奇心が旺盛な人
フリーランスは、好奇心旺盛な人に特に向いています。
好奇心旺盛な人は、自分で色んなジャンルの仕事にチャレンジしますし、色んな分野の能力を学ぶからです。
例えば、エンジニアでも、自分でどんどん新しい言語にチャレンジしたり、自分で色んなものを作るというような人はフリーランスに向いています。それだけスキルも上達しますし、作ることが楽しいという状態になるからです。
また、フリーランスの仕事というのは、多種多様なものがあり、飽きることもなくなるでしょう。
内向型の人
人間は内向型と外向型に分けることができます。
内向型は「自分の内側からパワーを得る人」で、外向型は「自分の外側からパワーを得る人」です。それぞれ、以下のような特徴があります。
外向型:社交性がある。外部からの刺激に低反応。人と話したり、刺激的なことからエネルギーを得る。大人数が好き。話すことが好き。問題に飛び込む。鈍感力が高い。社会でのリーダーシップを取る。
この特徴を見るとわかると思いますが、外向型の人の方が会社で求められる要素が多いので、内向型は会社員にはあまり向かない傾向にあります。
ただ、内向型の人は集中力や創造力が高く、1人でも苦ではないことが多いので、フリーランスの方が会社に行くよりも快適で、真価を発揮できる可能性があります。
夜型の人
人間には睡眠タイプというものが遺伝子で決められており、それぞれ最も集中できる時間、パフォーマンスを発揮する時間が異なります。
このタイプ分けが夜型の人は、夕方から夜にかけてもっとも集中力を発揮できます。この人は、朝早くから活動しなくてはいけないサラリーマンに向いていません。
このような人は仕事が終わってからエンジンがかかるので、飲み会に行ったり、動画を見たりと夜更かしをしてしまいます。
これではさらに睡眠の質が下がって、仕事でもうまくいかなくなってしまいます。
自分で仕事をする時間帯を決められるフリーランスになれば、会社員よりも自分の集中力を発揮することができるので、成功できる可能性があります。
まとめ
フリーランスで成功するための考え方・能力、フリーランスが向いている人の特徴を解説しました。
フリーランスに必要な能力はたくさんありますが、学ぶことで身につけられるものばかりです。
だからこそフリーランスは、日常的にインプットとアウトプットによって成長することが大事です。ぜひ身につけていきましょう。
もしフリーランスで成功したいという人は、まずは努力を習慣化するのがおすすめです。