実店舗への集客方法まとめ【準備と戦略、リピートが大事】

店舗への集客に悩んでいる人は多いと思います。特に、新型コロナウイルスのように人が外出を控えるようになると、実店舗は致命的な影響を受けてしまいます。

こういった非常事態以外でも、実店舗というのは集客に工夫をしなければ、競合店に負けてしまいます。

店舗への集客方法はたくさんありますが、どれを選ぶべきかわかりにくいのもその理由でしょう。

ここでは、実店舗の集客方法をまとめるとともに、どういった場合にどの方法を選べばいいかを解説します。

これまでに仕事で実店舗のマーケティングもしてきた私が、本当に実店舗が集客できる方法を紹介します。

集客のための準備をする

実店舗に集客するには、集客するための準備がとても大事です。

集客するための準備をしなくては、いくら宣伝やツールを使ったとしても集客につながらないからです。

ターゲットを考える

ターゲット
店舗で販売する商品を作る時には、ターゲット、つまり見込み客を明確にしなくては、必要とされる商品・サービスは作れません

ターゲットを明確にすることでその人に必要な商品が作れ、「この商品は私のためにある」と思ってもらえます。

万人に受けるような商品を目指すと、あらゆる機能を盛り込まなくてはなりませんし、コストもかさんでしまいます。そして、万人に向けて作った商品は、たいてい使いにくいですしユーザーに歓迎されません

どんな人がどんな時に購入するのか、その人はどんな機能が合ったらうれしいのか、どんなシチュエーションで利用するのか、を考えるようにしましょう。

自店の資源を見直す

資源
実店舗の集客を増やすためには、自分のお店にある資源や資産を見直さなくてはなりません。集客するためには自分のお店の強みを見つけないといけないのですが、そのヒントは自店に眠っていることが多いからです。

自分のお店には、どのような資源があるのか、競合と比べて有利なポイント・不利なポイントは何なのかを見直しましょう。

立地はどうか、人材はどうか、これまでの実績はどうかなど、自分のお店がどのような資源を持っているかを再確認するのです。これによって、本当は価値があるのに利用できていない資源を見つけることができます

例えば、自分のお店に独自の技術があるのに活用していない場合や、経験や資格がある人材がいるのに活用していない場合などです。まずは自分のお店を見直しましょう

商品・サービスを見直す

商品
ここまで、ターゲットと自店の資源を考えました。これらを利用して、商品を見直しましょう。

ターゲットが欲する商品を、自分のお店の資源を使って作るのです。つまり、強みとなる商品やサービスを作るという作業です。

こういった、他にない強みを持った商品があるからこそ、お客様はお店を訪れてくれます。

強みのわからないぼんやりした商品では、集客が難しいので注意しましょう





店舗を変える

ターゲットと商品が決まったら、それらに合わせて店舗を変えましょう。内装や音楽、店内の配置などをターゲットの人が好むものに変えるのです。

例えば、高齢者向けのブティックのようなお店の場合、高齢の方がターゲットの場合なので、落ち着いた音楽にしたり、内装も商品のイメージに合ったものにしましょう。

店舗というのは、お客さんの体験を作る場です。お客さんは店舗から多くの情報を受け取りますが、それが商品やターゲットとずれていると商品を購入しなくなってしまいます

WEBサイト

WEBサイト
ネットショップだけでなく、実店舗の集客においても、WEBサイトは重要です。

実店舗だから必要ないと思うかもしれませんが、今では多くの人がネットでお店を探します。周辺にどんなお店があるのか、そのなかでもどのお店がいいのかをネットで検索するのです。

お店の情報をしっかりとWEBサイトで表現し、店舗ブログを作って情報発信ができる状態にしておきましょう。ここまでの準備が出来たら、いよいよ集客をしていきます。

実店舗への集客施策を行う

ここまでの作業で、集客するための準備が整いました。

次に、実際に集客施策を行っていきます。方法としては、デジタル媒体とアナログ媒体の両方を使って集客をしていきます。

実店舗が集客するための方法としては、以下の方法が考えられます。

看板

看板
実店舗でほぼ100%必要になるのが「看板」です。

あまり意識せずに看板を作っていることが多いですが、看板はうまく活用すれば強力な広告ツールになります

看板では以下のポイントを意識しましょう。

  • 目立つ
  • 興味を持ってもらう
  • 店内に誘導する

まず、看板は見つけてもらわなければ意味がありません。大きさ、書体、色などを工夫して目立つような看板にしましょう。

見つけてもらったら、次に興味を持ってもらいましょう。どんなサービスなのか、誰に向けたサービスなのかがわかるような看板にしましょう

興味を持ってもらったら、次には実際に店内に誘導するような仕掛けを施します。これには、野立て看板を入り口の手間に置く、矢印を書いておく、クーポンを書いておくなどの方法です。

チラシ

チラシ
一般的にWEB広告などの方が、紙のチラシよりもコスパがよいといわれます。しかし、チラシは使いようによっては大きな効果を得られることがあります。

チラシの配布方法としては、折り込みチラシやポスティングなどがあります。折り込みチラシは新聞に挟まれるもので、ポスティングは郵便ポストに入れるものです。

地方の高齢者は新聞を取る傾向がありますし、折り込みチラシをチェックすることが多いです。この人たちを集客したい場合には折り込みチラシが有効です。

また、主婦向けのサービスや宅配ピザなど、狭いエリアからの集客が重要な場合はポスティングが合っています。

ただ、紙は刷るのにコストがかかるので、他の方法の方がコストパフォーマンスがよい可能性があります。よく検討して利用しましょう。

地域の情報誌

県や市、区単位などのあらゆる地域において、その地域の情報を掲載している情報誌があります。その地域のあらゆる情報を掲載しており、お店の情報も掲載しています。

この情報誌の読者はその地域の人たちなので、集客につながる確率は高いです。

ただ、こういった情報誌にお願いして掲載してもらうにはそれなりの費用がかかります。

そこでおすすめの方法は、こういった情報誌が向こうから掲載をお願いしてくるのを待つのです。取材という形で掲載されれば、費用がかからず掲載してもらえます。

WEBサイトで情報発信をするなどして、メディアの目にとまるように工夫しましょう。





テレビCM

テレビは見ている人口が圧倒的に多いので、多くの人にアピールできる広告手法です。

ただ、テレビCMをみている人は商品が必要な人ではないので、成約率はかなり低いです。オープンしたばかりなど、認知を広げるのには効果的です。

CMは映像を作るのにも、大きな費用がかかるので個人の実店舗などは出稿できないと思いますが、チェーン店などにはおすすめの方法です。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスとは、Googleマップ上に店舗を表示するためのツールです。

Googleマイビジネスに登録しておくと、Google検索で「地域名+業種名」の検索結果の上部のマップに表示されるようになります。

マイビジネスの表示

このマイビジネスは、Googleのアカウントさえあれば簡単に登録できますが、登録するだけで検索結果の上部に表示されるのでメリットが大きいです。

実店舗の集客には必須といえるでしょう。実店舗はかならずGoogleマイビジネスを登録しましょう!

Googleマイビジネスの登録の仕方などは以下の記事で解説しています。

WEBサイト

実店舗の集客でもWEBサイトは有効です。

実店舗を探すときには、地名で検索することが多くなります。例えば、「地名+歯医者」「地名+整体」などのように、地名を含む検索をするのです。

ですので、WEBサイトは地名での検索で表示されるようにSEOを行います。

WEBサイトのタイトルに地名を入れると共に、各ページの説明をしっかりと作っていきます。

サイト内に設置したブログで、記事を作ることによって集客を増やしていくことも可能です。

企業ブログをしっかりと運用していくことで、あらゆる検索でアクセスを集められるようになります。

リスティング広告

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、指定した検索キーワードで広告を表示できます。

類似する競合商品の検索や関係する検索に対して広告を出すことで、見込み顧客に訴求することができます。

すでに意欲の高まっている見込み客なので、集客できる可能性が高いといえます。

実店舗では、周辺の地名の検索キーワードで表示するだけでなく、市や県などの広いエリアで広告を出すというのも有効です。

より多くの人にアプローチすることができるでしょう。

SNS

SNSでは、FacebookやTwitter、Instagramが有名ですが、こういったSNSで集客は可能です。

ただし、可能なのは「ターゲットとなり得るフォロワーをたくさん抱えているアカウントがある場合のみ」となります。

片手間にSNSを運用するだけで、簡単に集客ができると考えているようでしたら、考えが甘いかもしれません。

SNSの運用は時間も手間もかかります。そして、多くの人にフォロワーになってもらうには、人をとらえる魅力的なコンテンツを作れなくてはなりません。

ただし、お店の情報を発信するのにSNSはとても便利なので、まずは初めてみるのがよいと思います。

ポータルサイト

あらゆる業界のお店をまとめている「ポータルサイト」と呼ばれる情報サイトがあります。

こういったサイトは、各地のお店を網羅的に掲載していたり、ジャンルごとにあらゆるお店をまとめており、多くのユーザーが利用しています。不動産のSUUMOや飲食のぐるなびなどが、そういったポータルサイトです。

このようなポータルサイトは、検索でも良い順位に表示されることもあり、多くのユーザーが利用しています。

だからこそ、掲載することで店舗への集客を増やせる可能性があります。

セミナー・イベント

実店舗がある地域では、様々なイベントやセミナーが行われていると思います。

そういったイベントに自分の店舗も出店することで、認知度を上げることができますし、そこで知ってもらったお客様に後日来店いただくという方法があります。

また、人に紹介できるようなノウハウがお店にある場合には、セミナーやレクチャー会を開いて、認知を広げるのもいいでしょう。飲食店であれば料理教室をするのもいいですね。

お店でのコミュニティができることで、口コミで評判が広がっていきますし、つながりも広がるでしょう。

さらに、同業者の集まりや異業種交流会などに参加することでも、様々な人と知り合うことができます。そこで親しくなることで興味を持ってもらい、来店してもらうのもよいでしょう。





継続的に集客する

お店に一度集客した後には、そのお客様をリピーターにしなくてはなりません

リピーターを増やせなくては、長期的に利益を増やしていくことができないからです。

実店舗の経営においては、新規顧客の集客とリピーターの獲得が両輪となって、売上を作ることができます。

理由を与える

リピーターを作るには、2回目に来店しやすい理由を与えましょう。

ポイントカードや次回使える割引券などを使い再度購入を促し、何度か購入しているうちに、人はその店で買うという購買行動をとるようになります。

クーポンを配る、アンケートに答えてもらいプレゼントする、試供品を配るなどをして、少額でもよいので購買をしてもらいましょう。

また、イベントを開催するのもよいでしょう。例えば、「火曜は●●の日」「水曜は■■の日」のようにして、特定のものを購入する習慣を作りましょう。

思い出してもらう

お客様は一度来店したからといって、お店のことを覚えていてくれて、その後も来店してくれるわけではありません。

お店のことなんて簡単に忘れてしまいますので、こちらからアプローチして思い出してもらいましょう。

それには、DMが有効です。初来店の時にLINE@やメールマガジンなどに登録してもらって、連絡先を得ておきましょう。

そして、初来店の後にお礼の連絡をするのです。また、1か月や3か月などのタイミングで、メッセージを送ってみましょう。

接客

店舗に何度も足を運んでもらうためには、気軽に話しができる関係が大事です。

積極的にお客様とコミュニケーションをとることで、お客様と気軽に話できる関係になりましょう。

仲良くお話しできる関係になれば、お客様は話しをするために来店してくれるようになります。実店舗だからこその、対面での接客というメリットを活かすようにしましょう。

さらに、常連を増やすと、口コミや紹介でさらにお客様を紹介してもらえるのでおすすめです。

まとめ

実店舗の集客で大事な考え方と、集客方法を解説しました。

店舗への集客は、準備と集客方法の選択、継続的に集客をしていくことが大事です。

まずは、自分のお店に集客するための準備からはじめて、自分にあった方法でお客様を集め、実店舗ならではの対面接客というメリットを利用してリピーターにしましょう。

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