初心者が最短でWEBライティングを身につける勉強方法はあるのでしょうか?
もちろん、どんな人でもちゃんとした方法で学べば、WEBライティングは習得できます。しかし、WEBライティングに近道はありません。それだけは覚えておきましょう。
あなたは、以下のような目的があってWEBライティングを勉強するのだと思いますが、しっかりとWEBライティングを学べばこの目的は達成できます。
- 仕事でWEBライティングが必要な人
- ブログなどの副業をしようと思っている人
- スキルアップをしようとしている人
私は元々はライティング未経験だったのですが、WEBメディアの編集者を経験しながら独学でWEBライティングを勉強しました。
これまでに多くのコンテンツをライティングしており、このブログでも多くの記事を書いています。大体100万文字以上はWEBコンテンツを書いていると思いますね。
ブログをトータル200記事程書いた今では、WEBライティングの仕事を受けるほどに成長しています。
ここではそんな私が、WEBライティングを身につけた経験を元に、初心者でも独学でWEBライティングを身につける方法を解説します。
WEBライティングを勉強する前に
WEBライティングを学ぶ前に、知っておいた方がいいことがあります。
それは、WEBライティングを学ぶにあたっての心構えや全体像です。
勉強する前にこれを知っておくことで、心に余裕が生まれますし、ちょっとうまくいかなかったからと言って挫折することがなくなります。
WEBライティングはすぐには習得できない
まず知っておいてほしいのが、初心者がWEBライティングの勉強を始めても、すぐにできるようになることはないということです。
WEBライティングは、知識を学んで、実際に自分でたくさんのコンテンツを書かなくては上達しません。
初心者がWEBライティングのコツをつかむには、最低でも50記事はかかなくてはならないでしょう。
「そんなに手間と時間がかかるのは嫌だ…」という人もいるかもしれません。
ですが、こればっかりは仕方ありません。覚悟しておきましょう。
WEBライティングのロードマップ
WEBライティングを勉強するためのロードマップを知っておきましょう。
ロードマップを知っておくことで、自分がどの位置にいるのか、他にどんなことを学ばなくてはいけないのかがわかります。
WEBライティングは、以下の順序で学んでいくのがおすすめです。これは私が実際に学んだ方法で、最も早くマスターできる勉強方法だと思っています。
- ライティングの基礎を学ぶ
- 論理的なライティングを学ぶ
- HTMLタグを勉強する
- SEOを勉強する
- とにかく書く
- サイトを運用する
- キーワード選定を知る
- 優れた記事を真似る
- 読み直す、推敲する
次に、このロードマップに沿って勉強をする方法を解説していきます。
WEBライティングの勉強方法
WEBライティングの勉強では、紙などアナログのライティングよりも勉強することが多いです。それは「WEB」という要素があるからです。
ネット上に掲載する場合には、ブラウザで表示するための知識や検索結果で良い順位を取るための知識が必要になるのです。
WEBライティングは、以下の方法で勉強しましょう。
ライティングの基礎を学ぶ
ライティングをするためには、まずは正しい言葉や文法の使い方といった基礎を知らなくてはなりません。
基礎を学ばなくては、おかしな日本語を使ってしまったり、読みにくい文章になってしまう可能性があるからです。
「そんな間違いはしないよ」という人もいるかもしれませんが、意外に間違ったまま使っている事があるので注意してください。
例えば、「この研究は、読者の行動が文章による影響を受けているということを解明するために、実際に読者を追跡するという方式のテストを行った。」という文章は、主語と述語が合っていません。
「この研究は」で始まるのなら、文末は「行われた」という述語でなくてはなりません。こういった主語と述語のずれは初心者がやりがちな間違いです。
また、よくあるものとしては「私は~」「私は~」などと同じ主語を何回も繰り返すものもあります。
こういった日本語の文章の基礎は、体系的に情報がまとめられている書籍で学ぶのがおすすめです。
論理的なライティングを学ぶ
正しい日本語の使い方を学んだ後には、論理的なライティング方法を勉強しましょう。
論理的なライティングとは、文章同士に論理的なつながりを持たせるということです。このつながりがあることで、スムーズに読むことができます。
ある文章は別の文章への布石になっており、ひとつの文は他の文とのつながりがあるのです。つまり、論理的な展開が大事ということです。わかりにくいので例で説明しますね。
上では、「新宿の観光スポットを紹介します。」が唐突に出てきた印象で、話のつながりがないですよね。では、これを以下のようにしたらどうでしょう?
「たくさんの観光地があります。」とすることで、次の「新宿の観光スポットを~」に論理的なつながりが生まれます。前に話したことを後で説明するのです。
このように、前後の文章に論理的なつながりを作るのは、ライティングにおける重要なテクニックです。
セールスライティングを学ぶ
WEBライティングにおいては、商品を紹介・訴求することが多くなります。
そこで、読者に商品を購入をしてもらうための「セールスライティング」が有効になります。
リアルで営業をするのは「セールストーク」「営業トーク」と言われますが、WEBページで営業をすることを「セールスライティング」といいます。
セールスライティングによって、読んでいくうちに読者は興味を掻き立てられ、商品が欲しくなります。そして、買わずにはいられなくなるのです。
WEBライティングを学ぶときには、必ずセールスライティングを学んでおきましょう。
HTMLタグを勉強する
WEBライティングでは、WEBサイトに文章を掲載することになります。
WEBページというのは、HTMLというプログラム言語で出来ています。このHTMLを知っておかないと、WEBサイトに正しく文章を掲載することができません。
プログラム言語と聞くと、「難しそう…」と敬遠するかもしれませんが、安心してください。
WEB制作をするのであれば多くのプログラムの知識が必要ですが、WEBライティングであれば簡単なHTMLタグだけを知っておけばいいです。
段落を意味するpタグ、強調のstrongタグ、引用のb-quoteタグ、リストを作るul・ol・liタグ、リンクのためのlinkタグ、画像を入れるimgタグくらいを覚えれば大丈夫です。
HTMLタグの意味の解説は、「HTMLタグリファレンス」など、色んなサイトがありますので調べてみましょう。
SEOを勉強する
WEBライティングでは、SEO(検索エンジン最適化)の知識が必須です。
なぜなら、WEBページの読者は、検索サービスから集めないといけないから。
多くの人はGoogleやYahooで検索してWEBページを探します。この検索結果で良い順位を取ることで、アクセスを増やすのが必須なのです。
検索サービスでは、検索エンジンが順位を決めています。この検索エンジンに評価されるライティング、つまりSEOに対応したライティングをしなくてはならないのです。
SEOを勉強することで、検索結果で良い順位を取れるライティングができるようになります。
とにかく書く
WEBライティングは、知識やルールを勉強するだけでは、なかなか上達しません。実際に書いてみないと成長できないのです。
はじめのうちは、初心者の人はキーボードに向かってライティングしようとしても、おそらく何の言葉も出てこないと思います。
でも、何度も無理をしながら書いていくことで、言葉が出てくるようになります。とにかく書き続けることで、ライティングはできるようになるのです。
まずは思い浮かんだことをすべて書いてみましょう。その文章を修正したり、削除していくことで、必要な言葉を書けるようになります。
WEBサイトを運用する
WEBライティングの勉強のためには、実際にWEBサイトを運用するのがおすすめです。
WEBサイトを運用することで、自分の書いた記事がどれくらいの検索順位になっているか、どんな反響が生まれるかを確認でき、実戦的なライティングが学べるからです。
特にWEBの世界は変化が激しいので、生きたノウハウを得るには知識だけ得てもダメです。
とにかく書いて、ネット上にアップすることを繰り返して試行錯誤をすることで、最短でノウハウを得られます。
私はWEBライティングを習得するためにブログを始めましたが、書いているうちにアクセスが増えていき、それが楽しくて熱中しました。
反応の薄いページや検索順位が悪いページは何が悪かったのか、逆に成果の出たページはどこがよかったのかを分析したことで、WEBライティングのノウハウを得られました。
ブログでもいいので、WEBライティングを習得したいならサイトを運用しましょう。
キーワード選定を勉強する
WEBライティングでは、検索結果で良い順位を取るのが重要と説明しました。
しかし、検索結果で良い順位を狙ってページを書く時には、何のキーワードで検索した時に上位表示するかが重要になります。
ライティングをするときには、何の検索キーワードで検索した人に読んでもらうかを決めないといけないのです。
誰も検索しないキーワードでライティングをしても読者は増えません。検索の需要があるキーワードを選定しましょう。
このキーワード選定には方法があります。アクセスを得られる検索キーワードの選定方法を勉強しましょう。
優れた記事を真似る
何事も、上達のコツは優れた事例を真似ることです。
WEBライティングでも、ネット上にある優れた記事を真似て書くことで、多くの発見があります。
ネット上には、膨大な数のページが存在します。ふだん検索していて、いいなと思った記事はストックしておいて、自分が書く時に真似してみましょう。
論理展開や言い回し、言葉の使い方、事例の書き方などなど、すべてを真似て書いてみましょう。きっと普通に読んでいると気づかないテクニックを見つけられるはずです。
真似る時の注意点としては、WEBコンテンツでは同じような文章や論理展開のライティングをしていると、コピーコンテンツとしてペナルティを受けることがあります。
真似るのは構成や論理展開だけにして、あくまで自分の言葉でコンテンツを書くようにしましょう。
読み直す、推敲する
WEBライティングをしたら、必ず読み直して推敲をするようにしましょう。
書いているときには、視野が狭くなり一方的な意見を書いてしまったり、論理的なつながりのない文章を書いてしまいがちです。
ライティング後に時間を置いてから読み直すことで、こういったおかしな点を見つけることができます。
また、文章の表現や具体例なども、さらに良いものが思い浮かぶ可能性もあります。
WEBライティングの勉強におすすめの書籍
WEBライティングを学ぶための書籍を紹介しておきます。
これらの書籍を読むことで、WEBライティングの基本とルールがわかり、マイルストーンとすることができます。
ライティングの基礎
ライティングの基礎、日本語の基礎を学ぶには以下の本がおすすめです。
余計な言葉を省く方法や読みやすい文章の書き方など、文章を書く時の基本的な方法が解説されています。
まずはこの本を読むことで、読みにくい文章からは抜け出せますし、伝わる日本語の方法がわかると思います。
論理的なライティング
文章のつながりを意識した、論理的な文章を書くには、『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』がおすすめ。
欧米では常識的に教えられている、パラグラフライティングの方法を教えてくれます。
感覚で書くのではなく、論理や形式から書いていく方法が学べます。
セールスライティング
セールスライティングにおける各フェイズ、注意を引きつける・伝える・説得する、における考え方とテクニックが網羅的に書かれています。
WEBだけでなく、DMや紙媒体ごとのノウハウも書かれています。
伝説の書籍ともいわれている名著です。実際にライターとして試した、実績のあるコピーライティングの実例が盛りだくさんです。
WEBライティングでは、見出しやキャッチコピーを作ることが多いので、そのヒントにすることができます。
ちょっと古い本でありますが、いつの時代も変わらない人間の心理に根差したテクニックであり、優れたコピーのノウハウが学べます。
SEO
SEOの概念をイチからわかりやすく解説してくれます。
そして、SEOで評価を得るためにどのようなライティングが必要なのかも、ストーリー仕立てで解説してくれます。
ストーリーに突っ込みどころがあり面白いので、学びながらもさくっと読めますね。
まとめ:WEBライティング習得までは長い道のり
ここで紹介した内容を学び、おすすめした書籍を読んでおけば、そこらのWEB業者よりもWEBライティングがわかるようになっているはずです。
あとはライティングを実践していくのみです!まあこれが一番大変なんですが…。
WEBライティングは自分で書いてみて、上位表示のために工夫をしたりすることで、身につけることができます。
ショートカットできる裏ワザはありません。とにかく地道にライティングを続けることで、気づいたら上手くなっているでしょう。