メディアサイトやコンテンツのSEOでは、記事のリライトがとても重要です。
でも、「なんでリライトしないといけないの?」「リライトのやり方がわからない」という人が多くいて、リライトに積極的でない人が多いということも知っています。
これはとてももったいないことです。ですので、ここでは私がSEOの仕事で使っているリライトの方法を紹介します。
SEOではリライトがなぜ必要なの?
SEOにおいて、なぜコンテンツのリライトが必要なのでしょうか?
リライトが重要な理由
その答えは、ズバリ「アクセスを増やすため」です。
WEBサイトのページは、検索結果の10位以内に入らないと自然検索からアクセスしてもらえません。
ですので、11位以降の順位にあるページを修正して10位以内に押し上げ、集客できるようにしなければなりません。これが可能なのがリライトなのです。
また、アクセスのないページが多いサイトを、Googleは品質が低いサイトだと評価します。
サイトを軍隊に例えるとわかりやすいのですが、弱い兵隊(11位以降のページ)がたくさんいると軍隊(サイト)は弱くなります。その弱い兵隊を鍛えて強い兵隊(10位以内)に変えることでサイト全体を強くすることができるのです。
つまり、リライトすることでサイト全体の評価を上げることができるのです。
Googleは更新を評価している
Googleのジョン・ミューラー氏は、更新頻度は重要ではなく、コンテンツの質が重要だと明言をしました。
また以下の動画では、古いコンテンツは評価が落ちていく仕組みを説明しています。ユーザーにとって古いページというのは、時代遅れの情報である可能性があり、ユーザビリティを損なうものです。
だからこそリライトをして、最新の情報に更新することで、ユーザーのニーズに答えなくては順位を上げることはできないのです。
普通に考えれば、何度もページの修正を行っている記事というのは、より良い記事にしよう努力していると考えられますよね。
更新性は大事ですが、ただ更新すればいいというのではなく、ユーザーニーズに答えるように更新をしなくてはいけません。この意味で、Googleは更新性を評価しているといえるでしょう。
SEOにおいて、リライトすべき理由はわかっていただけたかと思います。
リライトすべき記事の見つけ方
では、どのような記事をリライトしていくべきなのでしょうか?その判断は、検索順位を基準にするのがよいです。
リライトの目的は、順位を上げてアクセスを増やすことでした。だからこそ、アクセスを生んでいないページ、つまり11位以降の順位のページをリライトすべきです。
この順位は、検索順位計測ツールを利用して測ってください。記事が多くなると、1ページずつ目視で確認することはできなくなります。「GRC」や「ランクトラッカー」というツールで計測することになります。
おすすめなのはGRCですが、これについては以下の記事で解説しています。まだ導入していないようでしたら、導入して全ページの順位を計測してください。
順位別リライト方法
まず、記事を公開したら3か月ほどは放置してください。検索エンジンは、大体それくらいで記事の順位を定着する傾向にあります。
全ページの順位を計測したら、順位のよい順に一覧で表示しましょう。各順位によって、リライトをする方法が変わってきます。
各順位のページは、以下のように考えられます。
- 1~10位:アクセスを生み出しているページ
- 11~20位:もう少しで10位以内に入れられる惜しいページ
- 21~50位:ちょっと検索意図からずれている可能性があるページ
- 51位以降:検索意図から大きくずれているページ
これらの順位ごとに最適なリライトを行っていきます。
1~10位の場合
1~10位のページは、アクセスを生んでいますので問題ありません。ただ、2位以下の場合には1位を目指すべきです。
1位のクリック率は20%~30%というデータがありますが、2位以下になってくるとそのクリック率はどんどん下がります。
検索結果の1ページ目で順位を上げるにはCTR(クリック率)も重要になるので、titleやdescriptionタグに工夫をするのがよいです。
検索ユーザーの興味を引くようなタイトルや説明文にすることで、クリックをしてもらえ、順位を上げられる可能性があります。
2位以降のページには、上位ページにあって自分のページに足りない内容を追加するという方法も有効です。
関連するページから内部リンクを設置する、共起語を調整するというのも有効です。共起語の調整の方法は以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
11~20位の場合
11位~20位は検索意図とコンテンツの内容がほぼ合っているものです。
この順位のページはリライトすることで、10位以内に表示することが可能です。
コンテンツのリライトが重要
11~20位の記事は、もう少しで10位以内に入れられる惜しいページですあり、最もリライトの優先度が高いといえます。
10位以内に入れることで、アクセスがなかったものにアクセスを生むことができるので、インパクトがもっとも大きいです。
記事の内容は大体検索意図と合っているので、あとはコンテンツのリライトを行っていくだけです。
リライトの方法
具体的なリライト方法としては、タイトルの修正、共起語の調整やコンテンツの調整、内部リンクの設置などを行います。
タイトルは、余計なキーワードを削除する、キーワードを前に持ってくる、独自性を強めるなどを行います。
次に共起語をチェックします。適切な割合で共起語が入っているかを調べ、入っていないようなら追加します。
コンテンツの調整とは、その検索キーワードに対して足りない情報がないか、段落の順番は合っているかをチェックして、段落や見出しの修正をしていきます。コンテンツ内の自社商品のアピールが強すぎる、余計な内容が入りすぎている、説明が足りないということもありますので、よくコンテンツを読んでみましょう。
そして関連するページから内部リンクを設置して、トラフィックを得ましょう。
21~50位の場合
21~50位はある程度検索意図は合っていますが、内容が少しずれている可能性や、コンテンツが質・量ともに足りないという傾向があります。
11~20位と同じく、共起語の調整やコンテンツの調整、内部リンクの設置も行いますが、コンテンツの内容を大きく変更する、大幅に追加するなどを行います。
それと同時に上位ページのコンテンツや文字数を調査し、足りない部分を自分のサイトにも追加します。文字数の最適化の方法は、以下の記事で紹介しています。
サイト内の関連するページから内部リンクを設置します。
50位以下の場合
50位以下のページは、検索意図からコンテンツの内容が大きくずれていると考えられます。
このようなページは、今狙っている検索キーワードではほぼ成果がでませんので、大きく方向転換しなくてはなりません。
キーワードを変更する
まずは、そのコンテンツの内容のまま、別のキーワードで上位表示が狙えないかを考えます。
そもそもキーワードの調査方法が間違っている可能性もありますので、以下の記事でキーワードの調査方法を確認してください。
キーワードの出現頻度をチェックする以下のツールを使うと、上位表示を狙えそうなキーワードがわかります。キーワードがわかったら、titleやdescription、見出しの文言などを変更してください。
私が行った例だと、このページを「転職 考え方」で作ったのですが、全く検索順位がつかなかったので、「転職した方がいい会社」などに変えたところ順位がつきました。
コンテンツを作り直す
別のキーワードで上位表示が狙えない場合には、この記事をリライトするか新しい記事を作って上位表示を狙うかしかありません。
検索意図から大きくずれてしまっているので、リライトして上位表示するというのは正直なところ難しいです。
ですので、他の記事と統合するか、上位表示を狙っていた検索キーワードで別の記事を書くかになります。
統合が難しい場合には新しくページを作るのがよいですし、その場合、古いページは削除して301リダイレクトで新しいページに評価を引き継がせましょう。
その記事が上位表示するまで、修正・検証を何度も繰り返すのが、リライトの流れとなります。
リライトのルール
コンテンツをリライトをするときには、検索エンジンが評価するルールに従わなくてはなりません。
そのルールを説明しますので、コンテンツが従っているかをチェックしましょう。
見出しにキーワードは入っているか
Googleは、コンテンツの評価をするときにHタグの見出しに大きめの評価を与えています。
すべての見出しに入れる必要はないですが、見出しには上位表示を狙っているキーワードをなるべく入れましょう。
また、H1タグはひとつだけ利用する、見出しの階層構造のルールに従うなどにしましょう。
英文ライティングができているか
Googleの検索エンジンは元々、英語の文化を元に作られています。ですので、検索エンジンがサイトを評価する時には、英語での記事のルールでコンテンツを評価しています。
英文では、以下の箇所に重要なことが述べられることが多いので、検索エンジンはそこに書かれていることを重視しているのです。
- タイトル
- 見出し
- 段落の先頭部分
- 段落の終わり
- 第一段落
- 最終段落
このような箇所に、結論やまとめた文章を入れられているかを確認しましょう。
SEOの文章の書き方は以下でまとめています。
独自性が入っているか
これ、結構重要です。Googleは、独自性を検索順位決定の評価にしていることを明言しています。
他のコンテンツと同じような説明や結論になってしまっていないでしょうか?
自分の経験や考え方など、オリジナルの要素を入れられているかどうかを確認しましょう。
画像でわかりやすく説明されているか
コンテンツを説明する画像はちゃんと入っていますか?画像があった方がわかりやすい場合には、画像を必ず入れるようにしましょう。
画像は評価の大きなポイントではないですが、読者の読みやすさや直帰率や滞在時間も変わってきます。
画像を使用するときには、alt属性に画像の表すものをしっかりと書く、widthタグやheightタグを書くということを意識しましょう。
まとめ
SEOにおいてリライトが重要な理由と、リライトする方法を解説してきました。
正直なところ、コンテンツSEOによって本気でアクセスを集めたいと思っているなら、リライトをしなくては成果を出すのは難しいと思います。
リライトを繰り返して各記事を上位表示していくことで、サイト全体の評価も上げることができます。
ぜひ今回の方法でリライトして、アクセスをガッポリ増やしてくださいね。
SEOライティングやリライトは、私の方で行うこともできますのでよかったらどうぞ。