画像のSEO効果とは?ファイル名、使い方まで

  • 2020年1月19日
  • 2020年9月1日
  • SEO
SEO 画像SEO

SEOと画像の関係について、以下のような疑問を持っている人も多いと思います。

  • 画像ってSEOに効果あるの?
  • Googleは画像をどのように評価しているの?
  • SEOに最適な画像の種類って?

ここでは、Googleが発表しているエビデンスを元に、SEOと画像について解説します。SEOを行う上で、どのようなものをどうやって使えばいいかがわかるよう説明します。





画像にはSEO効果がある?

まず、画像にはSEO効果があるのでしょうか?その答えは「YES」です。

画像についてのGoogleガイドライン

Googleガイドライン
Googleが提供している『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』には、SEOで行うべきガイドラインが記されています。

このSEOガイドラインのなかには、「画像を最適化する」という項目があります。つまり、SEOでは画像を最適化すべきなのです。SEOガイドラインに記載しているということは、SEOに効果を与えるということです。

Googleはユーザーのニーズに応えるコンテンツを評価しますが、画像はユーザーの利便性を向上します。だからこそ、SEO効果があるといえるのです。

画像によるSEOの影響は?

ただし、画像を最適化したからといって、目に見えて検索順位に効果があるかというと、そんなことはほぼありません。

というのも、海外のSEO会社が調査した結果によると、検索順位の決定には270以上のアルゴリズムが利用されているとも言われており(※)、画像以外にも多くの要素が影響するので、画像のみの影響というのは小さいのです。

しかし、Googleはユーザーのニーズに応えるサイトを評価するので、プラスの影響を得られる可能性があります。ぜひ画像を最適化しましょう。

※Google Ranking Factors: 273 Facts & Myths (2020) | Northcutt

SEOに最適な画像とは?

写真の最適化
SEOに最適な画像はあるのでしょうか?まず、形式やサイズ、名前など、SEOに最適な画像について解説します。

形式

WEBサイトでは多くの画像形式を利用できますが、SEOにはどの形式の画像を利用するのがよいでしょうか?

Googleはスターターガイドで、「標準の画像の形式」を利用するように述べています。

また、画像検索に関するガイドライン『Google 画像検索に関するおすすめの方法 – Search Console ヘルプ』では、以下のように説明されています。

Google画像検索では、BMP、GIF、JPEG、PNG、WebP、SVG の形式の画像をサポートしています。

SEOには、以下の形式の画像を利用するのが望ましいのです。

  • JPEG
  • GIF
  • PNG
  • BMP
  • WebP
  • SVG

ファイル名

画像のファイル名には、SEOの影響があると考えられます。その理由を解説します。

Googleは画像を理解できない

まず大前提として、Googleのロボットはサイト内の画像の内容を、画像だけでは理解できていません。これはGoogle社員のTifanny Oberoiさんのウェブマスター向けQ&Aビデオでも述べられています。

このなかでは、「Googleは写真を理解できないから、その写真が何なのかが分かるようにテキストを追加したほうがいい。」と解説されています。

画像ファイル名もGoogleは見ている

では、Googleのロボットは何を見て画像を理解しているのでしょうか。それは公式サイトで解説されています。

Google は画像について理解するために、URL パスやファイル名を参照します。

参照:Google 画像検索に関するおすすめの方法 – Search Console ヘルプ

画像のファイル名や、リンク先を示すアンカーテキストや「alt 属性のテキスト(英語)」から情報を得ることもあれば、コンピューター ビジョンを用いて画像情報を得たり、ページ上にキャプション テキストが存在するときは 画像のサイトマップ に含まれているキャプションの情報を用いることもあります。

参照:画像検索についての A to Z

画像の内容を理解するために、Googleはファイル名やURLパス、alt属性、キャプションテキストなどを参照しているのです。

最適なファイル名は?

GoogleのSEOスターターガイドラインには以下の説明もあります。

画像にわかりやすいファイル名を付けて、alt 属性の説明を入力します。

たとえば、IMG00023.JPG よりも、my-new-black-kitten.jpg の方がテーマを判断するために役立ちます。

つまり、ファイル名は画像のテーマがわかる名前にするのが、SEOガイドライン的には良いということなのです。

さらに、ファイル名を付ける時には「_」ではなく、「-」を利用するのがよいです。Googleは「_」を省いて情報を処理しますが、「-」は区切りとして認識します。

また、下記のようなファイル名は避けたほうがいいと説明されていますので、注意してください。

  • 極端に長いファイル名
  • 「image1.jpg」、「pic.gif」、「1.jpg」などの一般的なファイル名




SEOに最適な画像の使い方とは?

利便性を向上する

大前提として知っておいたほうがいいのは、Googleはユーザーの利便性を向上させるコンテンツを評価するということです。

画像を使用するときにも、ユーザーの利便性を向上させるために使用すべきです。

つまり、品質が良く見やすいものにする、読みやすい配置にする、テキストの内容を補助するような画像を利用しなくてはならないのです。

画像とテキストの関連性を高める

上で紹介したページで、Googleが画像のテーマを把握する方法について解説がされています。

Google のアルゴリズムは画像をインデックスに登録するとき、その画像が見つかったページのテキストを見て、画像に関する情報を得ています。それ以外にも、ページのタイトルや本文も見ています。

可能な限り、画像のテーマに関連するページの、関連テキストの近くに画像を配置するようにしてください。

つまり、Googleは画像があるページのテキストや画像周辺のテキストを見て、画像のテーマを把握しているのです。ですので、ページのテーマに沿った画像を利用するとともに、画像の周辺には関連するテキストを配置しましょう。

alt(代替テキスト)を設定する

ここまで述べた通り、Googleは画像が何の写真かを理解できません。そこで、Googleは画像のファイル名・URL・alt属性・キャプション・本文・タイトルなどの情報から画像が何の画像をあらわしているかを認識しています。

alt属性とは

そのなかでも特に重要なのが「alt属性」です。alt属性とは、「img」タグのなかに表記する属性であり、何を表しているかを説明するテキストです。

alt属性を使用することで、Googleに何の画像かを示すだけでなく、画像が表示できない時や視覚障害で画像が見れない人に代替テキストを表示することができます。

画像をリンクとして使用する場合にも、alt属性のテキストでリンク先のページについてGoogleが理解しやすくなります。

altの書き方

alt属性に設定する代替テキストの書き方については、ヘルプに以下のような表記があります。

代替テキストを設定するときは、キーワードを適切に使用して、ページのコンテンツのコンテキストに沿った、情報に富む、有用なコンテンツを作成するようにしてください。

「最も良い例」としては、以下のような例が紹介されています。

<img src="puppy.jpg" alt="投げたものを取ってくるダルメシアンの子犬"/>

このように、画像が見れなくても内容がわかるような、具体的な説明を入れるのがよいのです。「何が」「どこで」「どのように」「何をしている」ということを説明すると考えておきましょう。

また、下記のようなaltの書き方は、スパムと見なされることがありますので避けましょう。

・alt テキストにキーワードを並べたり、文章全体をコピー&ペーストしたりする。
・スパムと見なされるような長すぎる alt テキストを記述する。

小さいファイルサイズの画像を利用

画像サイズ

ファイルサイズを小さくすべき理由

Googleはモバイルファーストインデックス(MFI)により、モバイルサイトを元に検索結果の順位付けをするようになりました。

そして、2018年1月のGoogle公式ブログで、ページの読み込みスピードをモバイルのランキング要素に使用することを明示しました。

ファイルサイズはページの表示速度に大きな影響を与えます。だからこそ、SEOのためにはファイルサイズの小さい画像を利用しなくてはなりません

ただし、サイズを小さくしすぎると画質が悪くなってしまい、ユーザーの利便性が下がり、離脱が発生してしまうので注意が必要です。

サイズを小さくする方法

画像のファイルサイズを小さくする方法は以下です。

  • トリミングする
  • 画像圧縮ツールを利用する
  • 次世代画像フォーマットを利用

大きな画像をサーバーにアップしているサイトをよく見ます。これは、「3000px×2000px」などの大きな画像を読み込んだ後に、imgタグのサイズ指定「width」「height」などで縮小している場合です。

これでは一度大きな画像をページに読み込むのに時間がかかってしまうので、使用するサイズにトリミングしてアップしましょう。

また、見た目をほとんど変えずに、画像のデータ量だけを落とす以下のようなツールがあります。

また、Googleが推奨しているのが、JPEG 2000、JPEG XR、WebP などの画像フォーマットです。これらは、PNGやJPEGより圧縮性能が高いです。Wordpressには自動でこれらのフォーマットに変換してくれるプラグインがありますので、ぜひ利用してください。

画像サイトマップを作成しよう

ページに画像を載せていても、Googleに認識されないと意味がありません。画像サイトマップを使えば、Googleのロボットに画像の存在を知らせることができます。

画像用サイトマップを使用すると、サイト上の画像の詳細情報を Googlebot に提供できます。それによって、画像検索結果で見つかる可能性も高まります。

参照:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド – Search Console ヘルプ

<url>

<loc>https://www.sample.com</loc>
<image:image>
<image:loc>https://www.sample.com/sample.jpg</image:loc>
</image:image>

</url>

WordPressでは、画像サイトマップを自動で作ってくれるプラグインもありますので、ぜひ利用しましょう。

見出しやナビは画像にしない

Googleは画像の内容を理解できないので、SEO上の重要なポイントは、画像ではなくテキストにした方がよいです。

見出しやナビゲーションは重要な要素なので、画像ではなくHTML内にテキストで記述するのがよいです。





まとめ

画像のSEO効果やSEOに最適な画像の種類や名前、SEO的使い方を解説しました。

SEOに画像の影響は少ないといっても、良いコンテンツに画像は必須です。ユーザーの利便性を第一に考えて使うことで、SEOでも成果を出すことができるでしょう。

画像のチェックだけではSEOで成果を出すことはできません。以下の記事では、SEOにおいてチェックすべきポイントをまとめていますので、参考にしてください。

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