共起語によるSEOとは?共起語ツールも紹介

  • 2019年12月12日
  • 2020年9月1日
  • SEO
SEO 共起語

私はSEOの仕事をしていますが、SEOライティングや記事のSEOチェック、サイト制作のSEO対策をするときには、必ずと言っていいほど共起語をチェックしています。

SEOの会社もおそらく共起語のチェックをしているはずです。

共起語の意味と使い方を知っておくことで、SEOでの上位表示やネット集客が成功する可能性が高まりますので、ぜひ活用してください。

共起語の意味とは?

共起語の意味
共起語の意味とはなんでしょうか?Wikipediaでは、「共起語」の「共起」について以下のような解説がされています。

共起(きょうき,英:Co-occurrence)は、ある単語がある文章(または文)中に出たとき、その文章(文)中に別の限られた単語が頻繁に出現すること。

引用元:共起-Wikipedia

つまり、共起語とは、ある単語が文中で使われる時に頻繁に出現する単語のことです。

特定のキーワードに関する文章には、多少の差異はありますが同じようなキーワードが近い割合で出現します。例えば、「ユーリンチー」というキーワードが使われる文中には、「鳥」「むね肉」「たれ」「ネギ」などが高い確率で出てくると思います。

このように、あるキーワードに関する説明文において、同時に頻繁に出現するキーワード、それが共起語なのです。

SEOと共起語

SEOにおいて共起語は重要な意味を持ちます。まず、SEOと共起語の関わりを知っておきましょう。

Googleと共起語

Googleは検索結果の順位付けをするときに、共起語をチェックしています

Googleは、以前にはページ内の単語の割合で検索結果の順位を決定していました。しかし、そのような仕組みでは単語を大量に詰め込むというスパムが流行し、検索結果の上位にそのようなページが表示されるようになってしまいました。

そこでGoogleは、検索順位付けをするアルゴリズムを修正し、Googleのロボットが文章の内容やページが伝えたいことを理解するように修正したという経緯があります。

このアルゴリズムの評価付けのひとつとして使われているのが、「共起語」です。共起語の内容や割合をチェックすることによって、そのページで書かれている内容を把握できるからです。

共起語がSEOで重要な理由

対象のページの検索順位を決定する際には、Googleのデータベースに格納された大量のデータと対象のページが比較され、順位付けがされます。Googleが持つ、同じようなコンテンツのビッグデータと、対象のページが比較されて順位がつけられているのです。

そしてあらゆる比較要素のなかで、共起語の質と量も比較され、評価がされるのです

つまり、共起語を最適化することがSEO(検索エンジン最適化)となり、検索順位を上げることにつながるのです。





共起語によるSEOの方法とは?

共起語SEOのよくある間違い

ここまで、共起語の意味とGoogleが共起語をどのように捉えているか、なぜ共起語の最適化がSEOになるか、ということを説明してきました。では、共起語をどのようにSEOに利用するか、を解説していきます。

まず、下記でも説明していますが、ある検索キーワードで上位表示したい時に、共起語を大量に詰め込んだり、文字数をとにかく増やしたりする人がいますがこれは間違いといえます。

SEOにおいては、文字数やキーワードが多ければいいというものではなく、コンテンツには検索キーワードごとに最適な文字数、最適な割合というのがあるはずだからです。以下では、なぜ最適な文字数やキーワードの割合があるか、を説明しています。

特定のキーワードでの検索に対して回答ができているページというのは、最適な文字数と最適な割合の共起語となっています。最終的に出来上がるコンテンツでは、上位表示サイトと同じような共起語が入るということを覚えておいてください。

まずはライティング

SEOを行うには、まずコンテンツを作成しなくてはなりません。

一番初めにライティングをする時には、共起語を考えずに書いてください。共起語を意識しすぎてコンテンツを書いてしまうと、上位表示ページと似通ったコンテンツになってしまい、Googleから評価を得られないことが多いからです。

すでに上位ページというベストプラクティスがあるのに、Googleが同じようなコンテンツを上位に表示することはないのです。

SEOには、上位表示ページにはない「独自性」が必要なのです。まずは、自分の上位表示を狙うキーワードを決定して、検索ユーザーのニーズに回答するコンテンツを自分の頭で作成しましょう。その後から共起語を調整します。

検索順位のチェック

ライティングが終わったら、大体3か月くらい放置しておきましょう。これくらいの期間でGoogleは記事の順位を定着させます。その間、対象ページの順位の変動をチェックします。

計測した順位が10位以内の記事が集客につながるので、検索順位をチェックして10位以下の記事を修正していくことになります。

まずは11~20位以下の記事から手を付けていきましょう。これらの記事は、検索意図は合っているので、10位以内に入れやすい記事だからです。

そこで行うのがリライトです。リライトでは、共起語を使ってSEO(検索エンジン最適化)をしていくことになります。

検索キーワードを説明する時に共に使われるキーワードと、その割合を調整するということです。

最適な共起語を調査

最適な共起語とその割合を作らなくてはなりませんが、それは検索結果で上位表示されているページを参考にします。上位表示ページというのは、Googleに評価されているサイトやページだからです。

この共起語の割合をチェックするのには、ファンキーレイティング」というツールを使います

上位3ページの共起語をチェック

上位3ページのコンテンツ部分をコピーして、「ファンキーレイティング」で「テキストを入力」の部分に貼り付けてください。ページの一番上のページタイトルから一番下のフッター上までをコピーします。

コピーしたテキストをファンキーレイティングの「テキストを入力」に貼り付けてください。「チェック」を押すとそのページの共起語の割合が表示されます。

これで、上位ページの共起語の種類とキーワード比率というのを出すことができます。上位3ページの計測をしたら、下記のようにひと目で3ページを比べられるように1枚のエクセルに張り付けてください。

共起語一覧のエクセル

ファンキーレイティングでの共起語の調べ方については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

全体の共起語をチェック

上では、上位3ページの共起語の割合をチェックしましたが、検索キーワードでの検索結果の上位何十サイトの共起語割合をチェックしてくれるツールというのもあります

これは、特定の検索キーワードでの検索結果の多くのページの共起語の平均を出してくれます。

下記でも説明しますが、「共起語検索」や「パスカル」といった共起語ツールで調べることができます。このツールで調べた共起語のデータも、先ほどのエクセルの別の列に追加してください。





共起語を調整

次に、自分のサイトの共起語の割合も調べて、一覧に入れましょう。

これらのデータを元に、上位3サイトや何十サイトの共起語と、自分のサイトの共起語を比較して修正していくことになります。

共起語ツールの何十サイトの結果と上位3ページの共起語の比率をチェックし、両方に出ているワードというのは、高い確率で出現する必須の共起語といえます。

SEOにも重要ですので、自分のサイトのコンテンツで共起語がなかったり、割合が不足している場合には、上位表示ページと同じ割合になるように追加・削除してください。

共起語ツールにしかないキーワードと、1サイトにしか表示されていないような独自のワードというのは入れる必要はありませんが、複数あるような場合には、同じような割合で共起語を追加しましょう

これによって、共起語に関してSEOに対応したコンテンツを作ることができます。

おすすめ共起語調査ツール

共起語ツールを利用することで、その検索キーワードで検索したときの検索結果のページで、頻繁に登場する共起語というのを調べることができます。

ここでは、数ある共起語ツールの中から、その割合に信頼がおけると思ったツールを紹介します。SEOをしたい人はぜひ利用してください。

2020年1月現在、無料の共起語ツールの多くは使えなくなっているので注意してください。Googleの仕様に変更でもあったのかもしれません。ここでは使用できるものだけを紹介しておきます。

共起語検索ツール – Neo Inspiration

共起語ツール
『Neo Inspiration』というブログの中の方が作った共起語検索ツールです。中の人は自然言語処理+AIなどの分野でエンジニアをされている方のようです。

このツールでは、上位30サイトを母集団に共起語を抽出してくれます。検索ワードを入れるだけで抽出してくれますし、その結果も信頼性の高いものです。

結果において共起語の数は出してくれますが、そのパーセント表示はしてくれません。

https://neoinspire.net/cooccur/

パスカル

パスカル 共起語
パスカルは、SEO事業を行っている株式会社オロパスが提供しているツールです。

このツールでは、上位10ページの共起語を調査してくれます。その検索結果はかなり信頼性のおけるものです。また、パスカルには順位計測ツールなどもついており、検索キーワードでの自分のサイトの順位を調べることができるのでとても便利です。

共起語ツール パスカル

このツールは無料体験版を使うことができますが、使用できるのは4日間だけです。それ以降利用したい場合には、有料版を利用しなくてはなりません。有料版は最も安いプランで月額4.5万円からです。

https://www.pascaljp.com/

まとめ

共起語の意味、Googleは共起語をどう捉えているのか、共起語を調べてSEOに利用する方法、共起語を調べる時に使うツールなど、共起語とSEOについて網羅的に紹介してきました。

もし検索結果上位表示する場合には、共起語を考えてリライトすることが有効です。共起語の割合に気を付けてリライトしてみると、後々検索順位を上げることが可能です。共起語SEOを行うことで、集客できるコンテンツを作ることができるでしょう。

共起語以外のリライトすべきポイントは、以下で解説しています。

SEOにおいては、共起語ももちろん大事ですが、最も大事なのはユーザーの検索意図に答えるコンテンツを作ることです。ユーザーの検索意図に対して、真摯に向き合って答えを出そうとすれば、自然と共起語が入ってきます

まずは、ユーザーがどのようなコンテンツを求めているかをしっかりと考えて、記事を書くようにしましょう。その後に共起語をチェックするのがよいですね。

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