SEOで効果が出るまでの期間は?→検索ワードと被リンクで変わる

  • 2020年3月30日
  • 2020年9月1日
  • SEO
SEO SEOで効果が出るまで

私はSEOのコンサルティングを行っているのですが、多くのクライアントの方は、どれくらいで効果が出るのか、早く報告できる効果が出るのか、という事をとても気にされます。

もちろん、仕事なので成果の見通しを立てることは大事です。しかし、SEOは長期的に施策を行っていかなくてはならないので、成果が出るまでに長い時間がかかります。

それがわかるとSEOを躊躇する人も多いです。これはとてももったいないことです。

長期的には必ず効果が出るのに、目先の効果が得られないからといってSEOを行わないというのは、農業において育つかわからないから苗を植えない、ということと同じです。それでは、将来実りを手にする可能性はゼロです。

ここではそんな方に、SEOでは最低でもこれくらいはかかるという理解をしてもらうために、SEOで効果が出るまでの時間をデータから明確にしてみます。

SEOの効果とは?

SEOとは?

SEOとは、「検索エンジン最適化」のことです。検索結果の順位を決めているのは、Googleの検索エンジンなのですが、そのエンジンに最適化することをいいます。

検索エンジンに最適化することで、Google検索の検索結果で良い順位を取るというのがSEOなのです。

つまり、SEOの効果とは、いかに検索結果で良い順位を取って、検索結果から訪れるユーザーを増やせたかをいいます。

SEOの効果を得るには?

SEOの効果とは、検索結果からWEBサイトへアクセスを得ることですが、アクセスを集めるにはどうしなくてはいけないのでしょうか?

その答えは、「検索結果の10位以内」です。というのも、ほとんどのユーザーは検索結果の1ページ目、つまり10位以内しか見ていません。

下のデータは、アメリカのInternet Marketing Ninjas社が発表した各順位のクリック率の2017年のデータです。

検索順位クリック率
1位21.12%
2位10.65%
3位7.57%
4位4.66%
5位3.42%
6位2.56%
7位2.69%
8位1.74%
9位1.74%
10位1.64%

参考:『Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study

これによると、1位のクリック率が21.12%で、10位は1.64%です。そして、11~20位のクリック率は1.2~1.4%程度だったようです。

だからこそ、アクセスを集めるためには、10位以内に入らなくてはならないんですね。

SEOの効果を得るためには、いかに10位以内に表示されるページを作るか、が重要なのです。





SEO効果がある10位以内に入る期間は?

SEOによってページを10位以内にしなくてはいけないのですが、良いコンテンツを作ったからといって、必ずしも上位に表示されるわけではありません。

上位表示には、一定の時間が必要になることが多いです。

評価されるまでに一定の時間がかかる

Googleのアルゴリズムでは、新しいページや新しいサイトに初めから正当な評価を与えるわけではありません。一定の時間が経ってから初めて正しい評価がされますし、時間が経てば経つほど評価される仕組みです。

これは、元々横行していたスパム行為への対策から行われました。スパムを行っていた悪質な業者は、検索ですぐに上位表示するコンテンツを大量に作り、そこからリンクを大量に張るという行為を行っていたのです。

しかし、Googleはこのような業者に対応し、アルゴリズムの変更によって、業者が大量にサイトを作った新規サイトはすぐには上位に表示できないということにしました。スパム業者の方法が使えなくなったのです。

また、長く運営されているメディアの方が信頼できるし品質が高いと言えるので、新規サイトが評価されるまでに時間がかかるのも当然ですよね。

現在の検索結果における10位以内のページは?

では、コンテンツを新しく作った場合には、公開後どれくらいからGoogleからの評価が与えられて、正当な評価をしてもらえるのでしょう?

アメリカの有名なSEOツール開発会社である「ahrefs」が、200万のキーワードでの検索をもとに調査を行ってくれています。

10位以内のページの公開後の日数

参考:How long does it take to rank in Google? (A study by Ahrefs)

10位のページでも650日経過しており、1位になると950日以上が平均となっています。このデータから、現在10位以内に表示されているページは、公開後から時間が経っているものが多いことがわかります。

Googleから正当な評価を得て上位表示するには、これくらいの時間がかかるのです。

ただし、すべてのページが10以内に入れないわけではありません。私自身もこのブログで作ったページが、あっという間に上位表示した経験があります。

では、どれくらいの割合のページが短期間で検索結果の1ページに入って、集客効果を得ているのでしょうか?

短期間でSEO効果があるページは?

では、公開後1年以内のページというのは、どれくらいが10位以内に入っているのでしょうか?同じくAhrefsが発表した下の図を見てください。

1ページ目で1年以内の割合

このデータによると、検索結果の1ページ目に表示されているページのなかで、公開1年以内のページは22%でした。その他の78%は1年以上経過しているページです。





どれくらいの期間でGoogleから評価を得ている?

検索結果の10位以内に1年以内に入っているページは、具体的には何日くらいで10位以内に入ってきたのでしょうか?

それを計測したデータもあります。Ahrefsが200万ページを無作為に選び、その順位経過を追ったところ、5.7%のページが10位以下から、1年以内に10位以内に入ったそうです。

その5.7%のページは、どのような日数で上位10位以内に入ったのでしょうか?以下のデータを見てください。

検索ボリュームごとの10位以内への期間

このデータでは、検索ボリュームが大きくなればなるほど、10位以内に入るまでに時間がかかっていることがわかります。

1ページ目に入った5.7%のうち、検索ボリュームが少ないものだと86.3%が182日以内に1ページ目に入りました。

しかし、検索ボリュームが大きくなるにつれて時間がかかり、検索ボリュームが大きなものだと、ほとんどが短期間では効果がなく、最低でも244日はかかっています。

被リンクによる検索順位への影響は?

検索ボリュームごとに、検索結果での10位以内に表示されるかが変わり、ボリュームが少なければ10位以内にも短期間で入る可能性があるとわかりました。

SEOに大きな効果を与える被リンクの影響はあるのでしょうか?それも以下のデータで示されています。

被リンクによる上位表示率

「DR」とは、サイト全体の被リンクの強さを表すものです。被リンクの力が強いもの程、この数値が高いです。

被リンクの力が強いもの程、121以内に10位以内に入っていることがわかります。つまり、短期間でSEOで効果を出したければ、サイトに被リンクを集めるのが有効なのです。

SEOで取るべき戦略とは?

ここまで見てきたことから、SEOの効果を出すために取るべき施策がわかります。

まずは検索ボリュームの少ないもので

コンテンツを制作してSEO施策を行うには、検索ボリュームが1000以下のボリュームの少ないものからライティングをしていかなくては、すぐに成果が見えません。

まずは、検索ボリュームの小さなキーワードに対してコンテンツを作り、10位以内に表示するページを増やしていきましょう。

そういったコンテンツを作っていくことでユーザーを増やし、サイト全体の被リンクも増やしていくことができます。

私も仕事でメディアのSEOを行う時には、月間平均検索ボリュームが100程度の記事を初めにたくさん作成しています。このブログでもそういった記事を多く作っています。

徐々に検索ボリュームの大きいものも

被リンクを増やして、サイト全体の評価を高めていき、検索ボリュームが中程度のものの制作を始めます。

こういったページでも10位以内に表示していき、同じように被リンクを集めます。そして、最後に検索ボリュームが大きいキーワードで10位以内を狙うページを制作するのです。

検索ボリュームが大きいものになると、いくらサイトの評価が高くても、10位以内に表示するには時間がかかると思われます。新しいコンテンツを作りながら、気長に効果が出るのを待ちましょう

SNSで拡散されるように工夫する

さらに、SNSで拡散されたものの方が、10位以内に入りやすいというデータもあります。

SEOの施策においても、SNSで拡散される仕組みを作るのがよいのです。コンテンツの中にSNSのボタンを設置する、SNSでアカウントのフォロワーを増やして拡散を促進する、などが考えられます。

SNSで拡散されると多くのサイトで紹介されたり、被リンクを得られる可能性もありますので拡散を狙って損はありません。ぜひ行うようにしましょう。

記事は完璧でなくても公開する

今回のデータを見ると、Googleはページが公開されてからの期間を検索順位に反映していることがわかります。ですので、ページを作成するときには、なるべく早く公開した方がいいです。

ひとつの記事で推敲を重ねて完璧にしてから公開するのでなく、ある程度でき上がった段階で公開するのがよいです。

品質は、公開してから修正をしていくことで高めればよいです。何日も公開せずに悩むよりは、公開してしまって期間の効果を得ましょう





まとめ

ここでは、SEOで効果が得られるページの作り方を、Ahrefsのデータを元に考えました。

SEOで成果が出るまでの期間は、検索ボリュームと被リンクによって変わってきます。

サイトを作ったばかりやページ数が少ない場合には、まずはコツコツとボリュームの小さな記事を書き、被リンクを増やすことを行っていきましょう。

自分ひとりで書いているブログなど、記事を一気に増やせない場合には、効果が出るまで1年はかかると考えておいたほうがいいでしょう

将来的に確実にSEOで成果を出すには、SEOに最適なコンテンツの書き方をしなくてはなりません。その書き方を以下で解説していますので、参考にしてください。

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