歯医者のSEO対策を解説。「メリット」と「コツ」8選!

SEO 歯医者のSEO

歯科医院を経営しているなら、SEO(検索エンジン最適化)はとても重要です。

SEOとは検索エンジン最適化のことであり、検索結果で上位に表示できるようにWEBサイトを最適化することをいいます。

私は、仕事でいくつかの歯医者さんのSEO対策をこれまでに行ってきました。歯医者さんという業界ならではのポイントがあることに気づき、実際にSEO対策をしてきました。

ここでは、そこで成果を出したSEO対策の方法とポイント、歯医者さんが行うべき対策方法を解説します。

歯医者は集患が必須

現在、歯科医院はコンビニよりも多いといわれています。

厚生労働省による平成30年2月の医療施設動態調査によると、日本全国に歯科診療所は68761施設もあります

このように競争の激しい歯科医院業界では、集患が非常に重要になってきます。

現在もそうですが、今後はなおさら集患ができない歯医者さんは廃業となってしまうでしょう。

歯医者の集患ではWEBサイトの活用が必須

では、歯医者さんはどのような方法で集患していけばよいのでしょうか。

歯医者さんの集客方法として考えられるのは、ポスティング・看板・タウンページ・テレビ広告・ラジオ広告・WEBサイト・リスティング広告・SNS・ポータルサイトなどが考えられます。

これらのなかでも、SEO対策を行ったWEBサイトは集客力が高く、歯医者さんが必ず抑えるべき集患手法です。

ここでのミソは、「SEO対策を行った」というところです。ただ歯科医院のWEBサイトを作るだけでは、誰にも見てもらえませんので注意してください。

よく「ホームページを作ったけど全然効果なかったよ…」という声を聞きますが、それはSEOをしていないから成果がでないのです!

歯医者のSEO対策の考え方

歯医者のWEBサイトは、SEO対策で検索順位を上げないと患者様に見てもらえません。

ネットから集患するには、GoogleやYahooの検索結果画面でWEBサイトを上位に表示する「SEO」を行わなくてはならないのです。

まず、SEO対策をするときの考え方の基本を説明しておきます。

SEOではアクセスが大事

SEOの目的とは、検索結果からアクセスしてくれる人を増やして、集患を増やすことです。

では、SEOで歯医者さんのサイトにアクセスしてもらうには、検索結果でどれくらいまで順位をあげなくてはいけないのでしょうか?

この答えは、「10位以内」です。

というのも、最低でも検索結果の1ページ目に入っていないとユーザーには見てもらえないからです。あなたも、検索結果の2ページ目にあるページはほとんど見ないのではないでしょうか?

SEOでは10位以内に

調査によると、検索結果での順位ごとのクリック率は以下のようになっています。

1位 19.35%
2位 15.09%
3位 11.45%
4位 8.86%
5位 7.21%
6位 5.85%
7位 4.63%
8位 3.93%
9位 3.35%
10位 2.82%

参考:検索順位別クリック率と年代別推移まとめ

1位でも約20%しかクリックされず、10位ではたった3%しかクリックされないのです。

このデータからも、検索結果で1ページ目の上位に表示していないと、WEBサイトはほとんどクリックしてもらえないことがわかると思います。

SEO対策を行う時には、必ず狙ったキーワードでの検索で10位以内、できれば上位に入れるようにSEO施策を行いましょう。

以下で、SEO対策を行うメリットやポイント、注意点を紹介します。





歯医者さんがSEO対策を行うメリット

歯医者のSEO対策のメリット

歯科医院では、集患への影響が大きく、SEO対策のメリットが多いです。

歯医者に集患ができる

まず第一に、SEO対策による最も大きなメリットは「集患」です。

WEBサイトを作って、しっかりとSEO対策を行えば、歯のお悩みを抱えた人が検索したときの検索結果に、歯科医院のサイトを表示できます。

ユーザーは検索結果からWEBサイトにアクセスし、歯科医院の説明を読みます。WEBサイトでしっかりと自分の歯医者の強みが説明できていれば、患者様は医院を訪れてくれます。

歯科に関する検索をしている人はとても多いので、一気に集患を増やすことができます。

例えば、「名古屋 歯医者」「目黒 歯医者」では月間1300回も検索されていますし、「佐賀 歯医者」でも月間480回も検索されています。

SEOを行って検索順位を上げて、これらの検索でクリックしてもらえれば、多くの人に受診してもらえるでしょう。

歯医者のSEO対策は費用対効果が高い

SEO対策は費用対効果が高いということがいえます。WEBサイトを作るのには、ある程度の費用がかかります。

業者にもよりますが、効果が出るものを作るには最低でも50万円くらいはかかると思います。

ただ、他の媒体と比べるとその費用は比較的安いです。テレビ広告やラジオ広告、ポスティングなどは一度広告を流すのに高額な費用がかかります。そして、継続的に広告を流すにはその分の費用がかかってしまいます。

WEBサイトの場合は、一度作ればずっと使えますし、自分で更新ができる仕組みにすれば追加で費用もかかりません。

手間に比べてSEOの集客効果はとても高く、他の広告手法よりも費用対効果が高いといえるのです。

歯医者さんが提供する治療はインプラントや矯正など、高単価のものが多いです。だからこそ、SEO対策での費用対効果は高くなるのです。

歯医者のSEO対策は成約率が高い

歯医者は成約率が高い
歯医者さんのWEBサイトで正しくSEO対策を行うと、予約や集患が増えます。それは、検索ユーザーの成約率が高いからです。

患者様が歯科医院を探すときというのは、もうすでに歯に関して困っている状態です。

そのような場合には、「地名+虫歯」「地名+ホワイトニング」「地名+矯正」など、自分が困っているキーワードで検索をします。

このように歯医者で解決したいキーワードで調べたときに、きちんと説明がされているWEBサイトを読んだらどうでしょう。患者様は早く歯医者で治療をしたいと思っているので、そのまま歯科医院で予約をしますよね

悩みがあり、歯科医院に行くことは決まっている状態なので、SEOを行って検索結果の上位に表示すれば、来院していただける可能性がとても高いのです。

このように、歯医者の検索をされる方というのはとても意欲が高く、集患までの成約率がとても高いです。歯医者さんでは、SEO対策を行えば簡単に問い合わせや予約などの成約を確実に増やすことができるのです。

歯医者のSEO対策は上位表示を狙いやすい

歯医者のSEO対策というのは、実はGoogleの検索結果で上位表示を狙いやすいです。

というのも、歯医者のSEO対策というのは周辺地域のキーワードで上位表示を狙うことになります。

「地名+歯科」「地名+歯医者」などのワードで上位表示を狙うことになるのですが、このキーワードとは検索ボリュームがそこまで多くなく、エリアも絞られるので競合が限られます。

しっかりとSEOができたWEBサイトを作れば、競合を差し置いて上位表示できる可能性が高いのです。

SEO対策の基本的な手法と、SEO対策ができているかのチェック方法は以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。

さらに、歯医者では自分の医院で行っている施術の内容が詳しく書かれているサイトが少なく、情報量の少ないWEBサイトが多いです。症状の説明や料金を載せているところはありますが、情報としては薄いサイトが多いのです。

だからこそ歯科医院について詳しい紹介を行い、コンテンツの質を高めることで、競合と差別化できSEOで上位表示しやすいのです。

コンテンツの重要性は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。

歯医者がSEO対策を行うコツ8選

次に、歯医者さんがWEBサイトを作って、SEO対策を行う具体的な方法を紹介します。





ユーザーの知りたい情報を書く

歯科
歯医者では、治療や症状について詳しく解説しているWEBサイトが少ないように思います。

何が得意なのか、どういった方針で治療を行っているか、どのような設備があるか、矯正を受けるメリット、歯周病や歯槽膿漏の症状やリスク、初期症状などの情報が詳しく書かれていないのです。

もちろん、病気の症状や治療法などは研究によって明確にされているので、わざわざ自分が説明をしなくてもよいと考えるかもしれません。

しかし、WEBサイトを見る方は素人ですし、そういった情報を知りたいと考えています。

ユーザーの知りたい情報を詳しく書くことで利便性が上がり、それをGoogleは評価します

専門性を上げる

また、GoogleはWEBサイトの専門性も重視しています。特に医療に関しては人体に関わることなので、専門性がなければならないと考えているのです。

だからこそ、歯科においても専門的な情報が正しく掲載されているサイトは、専門性と権威性があると考えられてSEOで評価されます。

この専門性を強めるには、どのような資格を持っているか、どのような論文を根拠としているか、歯科に関する経験や知識、論文発表があるかなどを書くことなどが有効です。

もちろん、Googleはオリジナル性を高く評価しておりますので、専門的な情報を書くときにもできるだけ自分の言葉で書くようにしましょう。

地名でSEO対策をする

歯医者とは、地域に根付いたビジネスです。

歯医者さんには、歯科医院がある市や県の患者様が訪れ、他の県から患者様が訪れることはあまりないはず。

だからこそ、医院周辺の地域からいかに集客するかというのが重要なのです。

歯科医院の周辺の患者様は、クリニックや歯医者を探すときにどのように検索するのでしょう?例えば、虫歯で歯医者を探すときのことを考えてみてください。

そのような場合には、「地名+歯医者」「地名+歯科」「地名+病院」「地名+虫歯治療」などの検索ワードで検索をしますよね。

このような、地名を含んだ検索で上位に表示するのが重要です。

何の地名にするかを厳選する

歯医者では、どの地名でSEO対策を行うかがとても大事になります。

患者様が歯医者を探すときには、色んな地域名で検索をしますよね。県や市、区の名前だけでなく、駅名、「南新宿」などの方角+駅名、「西尾張」などの方角+地域名、「センター街」などの通りの名前など、様々な地名で歯医者を検索します。

つまり、検索行動に合わせて、どの地名キーワードで上位表示するか、SEO対策を行うかを決めなくてはならないのです。

あらゆる地域名で上位表示するというのは難しいので、県名や地名を絞るようにしましょう。県名などの広いエリアで上位を狙うとなると、競合も多くなりますし、その分上位表示の難易度は上がります。

SEO対策を行うには、自分の歯科医院があるエリアを元に、なんの地名キーワードで集客するか決めるのも大事なポイントなのです。

より集客できる検索キーワードの選定方法は、以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

医療広告ガイドラインに従う

現在、Googleは「YMYL(Your Money Your Life)」という要素に関しての審査を厳しくしています。

「YMYL」とは、投資や健康に関する要素です。これらの要素は命や資産に関わるからこそ、厳しくしているのです。

そして、医療広告ガイドラインにも従わなくてはなりません。

2018年6月には改正医療法が施行され、WEBサイトも広告とみなされるようになりました。それによって、医療に関することをWEBサイトに記載する場合には、医療広告ガイドラインに従わなくてはならなくなったのです。

以下で、どのようなことを書いてはいけないかの例を記載します。

  • 治療の内容・効果に対しての患者様の声、口コミ、アンケート、体験談
  • 術前・術後の症例写真(ただし限定解除あり。治療内容や費用、リスク、副作用等を記載すればOK)
  • 「インプラント科」「審美歯科」などの科の記載

参考:厚生労働省『医療広告ガイドライン

上記のようにガイドライン違反とされていることでも、現在掲載している歯科医院が多いように思います。

今はまだGoogleからペナルティを受けていなくても、今後受ける可能性がありますので注意が必要です。

患者様の声を掲載する

「患者様の声」は多くの歯科医院がやっていないのですが、意外と効果が大きいのでおすすめしたい方法です。

というのも、人は第三者の声にとても影響を受けます。心理学では口コミやレビューなどの第三者から情報から間接的に情報を与えられることで、その情報を信じやすくなるという「ウィンザー効果」が証明されています。

歯科医院でもこの効果を利用すれば、患者様に歯科医院の良さを伝えることができ、来院を促進することができます。

歯医者さんは患者様にアンケートや口コミの依頼をして、患者様の声に掲載できるようにしましょう。

その際には患者様と一緒に写真を撮ったり、アンケートの写真を掲載するなど、その患者様の声が真実であることを証明しましょう

ユーザーのためになる情報ですし、ユーザーの滞在を促進することになるので、SEO的な効果も期待ができます

ビフォアアフターを掲載する

歯の悩みがある時に、歯医者さんに治療してもらったらどうなるかというのは、患者さんが必ず知りたいことです。

術前・術後のビフォーアフターを見せることで、患者さんは自分が治療した時のイメージができるようになります。

ユーザーのためになる情報を掲載することなので、SEO的にも有利になります。

注意点としては、医療広告ガイドラインでは、写真を並べただけのビフォー・アフターの掲載は禁止となっています。

ただ、術前・術後の周辺の具体的な治療内容や副作用、リスクの説明を記載する場合には、ビフォー・アフターを掲載することができます。

そういった説明のテキストはSEO対策としても効果があるので、必ず術前・術後の細かな説明まで掲載するようにしましょう。





構造化マークアップを行う

ネット上の情報を収集しているGoogleのクローラーに、サイトのテキストやコンテンツを理解してもらうために有用なのが「構造化マークアップ」です。

検索結果に大きく表示できるリッチスニペットも、構造化マークアップによって利用ができます。

構造化マークアップによって、歯科医院の医院名、住所、電話番号、レビューなどを設定しましょう。

「LocalBusiness」において「Dentist」というサブタイプが設定できるので、記述しましょう。

また、医療や健康に関する「MedicalEntity」というタイプが存在します。これを設定することで、どのような情報かを知らせることもできます。

さらに、パンくずリストを構造化マークアップすることで、よりサイトの構造を伝えることができます。

まとめ

歯医者の集客においてWEBサイトが効果的であり、さらにSEO対策がとても重要ということを説明してきました。

歯科医院では、まだまだ正しいSEO対策ができているクリニックが少ないです。

だからこそ、今のうちにSEO対策を行うことで集患を大きく増やすことが可能です。ぜひSEO対策を行ないましょう。

でも、どうやったらいいかわからない、という方もいらっしゃると思います。そんな方に対して「SEO内部最適化」プランを用意しています。

お客様は何もしなくてよくて、私の方でSEO内部最適化などすべて行います。よかったらご相談ください。

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